耽美とは…『山本タカト』の世界

殉教者のためのディヴェルティメント
山本 タカト / / 河出書房新社
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 今回は画集のご紹介です。
 山本タカトさんです。全体的に浮世絵を思わせる色使い、緻密で繊細な線の連なり。エロスグロテスク耽美とはこうしたものと、
見せつけられるます。
 ビアズリーゴシックホラー(並べて書いてますが、かなり質が違うかも)などがお好きな方にはお勧めします。澁澤龍彦さんが生きておられたら気に入られたのではないでしょうか…(今年は没後20年だそうです、早いなあ)。
 この方の絵の何に惹かれるかと言えば、日本的な顔でしょうか。
 特に表情があるわけではありませんが(敢えて言うならアンニュイな感じ)、見ていると、その無表情な顔がエロティックでぞくぞくしてきます。
 全体的に乾いた感じです。死の匂いにまみれた絵でも、今血を流しているにもかかわらず、すぐさまカラカラと乾いてしまって生々しい腐臭がしない…感じ。
 ミイラなどの乾き物の大好きな私には堪りません。(←変態入っているので、あまり理解してもらえません)
 こんな変態じみた感想を持つのは私だけかもしれませんが。とにかく美しいです。
 何だよ、どんな絵なんだよ…と思われた貴方、一度是非見てみてください。
 
 眼が素敵なんですよ。この方以外で眼に「やられた!」と思った絵は、高畠華宵さんのくらいですかね。
 現実の生きている方でこの眼をお持ちなのが、三輪明宏さんです。やっぱりあの方は人間じゃないのかもしれません…。

【余録】…この画集に、私が唯一ハマっている耽美(BL)小説家 水原とほるさんの『唐梅のつばら』の表紙絵(まだ未読なので挿絵もされているかわかりません・汗)が収録されています。
 水原とほるさんの小説は肉体的にも精神的にも「痛い」です。
 結構好きです。怖いけど、気持ち悪いけど見ちゃう。そんな感じ。
 人にお勧めしていいものやら分かりません。機会があれば、BL感想文を書きたいと思っていますが、これこそ嗜好の問題で、こっそり障子の穴から聞かせてあげる…という感じです。

 19日の日曜日にコミケに行って来ました。
 あまりの暑さに長くはいられず、会いたいと切望していた作家さんに声を掛ける!(会えて嬉しかった〜。感激しました)という第一目標クリアののち、雑貨など眺めて早々に帰ってきました。
 私の夏は終わってしまいました。暑い夏でした…。
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Commented by どんぐり at 2007-09-01 23:14 x
クリスマス用の樅の木の話、今日はなぜか妙に心に残りましたが、
山本タカトの絵には、樅の木の「手」に通じる隠微で妖しい美が潜んでますね、確かに。
えーっと、とりあえず今夜は訪問記念の足跡を残しときます(^.^)
Commented by apodeco at 2007-09-01 23:37
どんぐりさん、ご訪問ありがとうございました。
自分自身で当ブログを紹介しておきながら、あまりに趣味に走った内容ばかりで、道々「どうしましょう」と赤面しながら帰宅しました。
ですが、普段は垣間見られない世界だと思いますので、参考程度に楽しんで頂ければと思います。
Commented by ケニア at 2007-09-02 04:22 x
剣道家の身体のミニ知識です。ご参考までに。
私の父方の祖父は、竹刀の構え方の影響で、左右の腕の長さに差があったそうです。伸ばして構える方の手(右?)が長かったのでしょうか。
女剣士の友人は、身長140cm代の小柄な体格でしたが、とても上腕が逞しかったです。Mサイズのカットソーの袖に腕が入らず、162cmの私が譲り受けたくらいでしたから。
彼女によると、剣道選手は町中で見かけても分かるそうです。彼女もそうでしたが、姿勢が良く、立ち姿が独特だそうです。
努力が特徴づくった体の癖は、その人の履歴書のようで、想像が膨らみますよね。

ちなみに音楽家も体育会系的な側面があるんですよ。
私の父は毎日ピアノやリコーダーを演奏していたからか、とても指が長かったです。
父の弟子のチェンバロ制作者は、父と体格も雰囲気も似ているので、手も繊細かと思いきや、木工技術者だけにとても逞しい手です。しかも明らかに腕も手も左が大きい。左手で重い楽器を支え、右手で細かい作業をするからだそうです。

ちなみに私の体の癖はだんだんひどくなっている猫背。原因はずっと心身ともに不調だからでしょう。高校生の話を読んで元気を分けてもらいますね。
Commented by apodeco at 2007-09-02 18:00
人間の身体ってすごいですよね。足りない部分を別の器官が補ったりもしますし、神秘ですね。
私は何もしておりませんが、上腕が逞しいです(泣)。これもある意味、神秘?
町中で見かけただけで分かる…すごいですね。私も自転車の選手(太股が太い)かお相撲さん位は分かりそうですが。姿勢が良いのは羨ましいです。
猫背には、常に姿勢を正し「上を向いて歩こう!」という意識を持つことでしょうか?
私も親に注意されました。道を歩いているとき下ばかり向いていたので、「お金でも落ちてるのか?」って(笑)
両親とも別々に同じことを言うので笑ってしまいました。お金じゃなくてカエルが落ちてましたけどね。
元気を出して、上を向いて歩きましょうね。
by apodeco | 2007-08-25 01:15 | ご紹介 | Comments(4)