初釜にて —初雪—

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 やっと更新できました…。着物の姿絵ということで、『お茶の先生の初釜にお呼ばれした高校生のお坊ちゃん』の図。
 一月最初に行うことは、みんな“初”が付きますね、なので、京極堂さんに触発されて渋い壮年のオジサンを描きたかったのですが、初々しく若い男の子(←なにやらヤラシイひびき…)にしてみました。
 髪形が、明治に入って断髪したばかりの武家の息子(?)みたい…。家人に「顔に魅力がない」と言われました〜。ちくしょ〜! 屈託ない男の子は明る過ぎて魅力がないのか、画力がないのか…(こっちでしょうね) まあ、着物がメインだからお許しいただきましょう(言い訳)。
 男性の着物というとすぐ思い浮かぶのは大島紬ですが、どんなに高価でも大島で茶会に出る人はいませんものね。正式な場だと色無地ですが、つまらないので小紋柄にしてみました。普通こんなに大きな柄のはないと思いますが、絵に描くには大きくしないと分からないので大胆に。周防色とか、もっと奇抜な色にしたかったのですが、“笑点”みたいになりそうなので止めました。
 男性が着物を着ると、何故かなで肩に見えるんですよね。「魍魎の箱」の京極堂(堤真一)さんも、あんな立派な体躯ですが、なで肩に見えたな〜。でもすっごく格好良かったです。
 着物絵はしばらく続きます。次は若者か親爺か、今のところ未定です。

 さて、今回はイラストだけでなく、BL感想文もやっちゃいましょう。
 私の二大好物が楽しめる、桜木やや先生の『コイ茶のお作法』(1)〜(4)です。

コイ茶のお作法 (1)
桜城 やや / / 角川書店
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My Favorite comics

 あるところに、徳丸円(まどか)、和(なごみ)という仲の良い兄妹がおりました。元気が余ってすぐ物を壊す兄に業を煮やした妹は「落ち着きってものを学んでもらうわ!」と、強引に茶道部へ入れてしまいます。
 家元の息子という部長の蓮根は徳丸と同じクラスですが、話した事はありません。教室ではボーッとしているのに、茶室では別人のように厳しい蓮根に作法をたたき込まれます。仕方なく始まった関係ですが、互いの性格が分かってくると「こういうのも悪くないか」なんて思う徳丸。
 何とか形になってはきたたものの、文化祭の日に事件が起こって…。




 学ランに着物! 好物が盛りだくさんで、私のために描かれた漫画ですよ(笑)。
 ご紹介するも何も、BLスキーな方でしたら既にお読みになった方のほうが多いかと思いますが、これホントに好きなんで、まだの方に是非お勧めします。
 お話はラブコメです。徳丸と蓮根がくっつくのは結構早いです。なにしろ竹を割ったような大型犬オットコマエ徳丸は、男同士がどうのこうの悩んだりしません(笑)。
 バイを自認するニヤリ系男前の蓮根なんか、最初から徳丸にセクハラまがいにアプローチを仕掛けてくるし。楽しいです。
 二人の悩みはつき合いだしてから始まります。
 もともとノーマルで漢(おとこ)な徳丸と、バイで結構ロマンチストな蓮根では考え方も性格もズレまくり。脳天気な徳丸に惚れた弱みか蓮根は振り回されっぱなしです。それでも自分の至らなさや出来ることを悩み、考え、お互いを思いやる姿は、とても爽やかで好感が持てました。
 何が好きかって、徳丸の脳天気さでしょうか。
 私も高校生のころは、彼と同じで自分の将来や、やりたい事なんて、そんなに真剣に考えていませんでした。それが普通だと思うんです。でも、自分の道を間違いなく進んでいく蓮根に感化されて、ようやく自分の道を探し出します。蓮根は蓮根で、敷かれたレールの上を行くだけの自分に疑問を感じ、自分自身がどうしたいか真剣に悩みます。
 いつも思うのは、“人はひとりで生きているわけではない”ということです。それぞれに両親や兄弟や大切な友だちがいて、互いの立場や考えが交錯して、ときには要らぬ悩みを生んだりするけれど、だからこそ真剣により良い方向へ伸びようとするのだろうと思います。恋愛を成就させるのは二人の間の問題ですが、持続していくには二人の問題では済まない事が多いです。それは男女も同じです。
 将来の展望のなさに徳丸の周りは呆れ顔ですが、蓮根は「大事なことは間違わない。自分の道は自分で決められる男だ」と言ってくれます。自分を分かってくれる恋人の存在はとても勇気をくれるものです。蓮根の台詞には他にも感動させられますよ。
 互いの存在がそれぞれを成長させてくれる、ホントにいいカップルなんです。

【オマケ】
その1…登場人物の名前。全部ある地区の地名なんです。
    高校の名前からチョイ役の名前までぜ〜んぶです!
    私の住んでいた所なんで大爆笑しました。
その2…蓮根が毛嫌いしている和菓子職人、啓吾と挿絵画家、水晶のお話。
    水晶の飛んでるところと、啓吾のオネェっぷりがなんとも可笑しい。
    ふたりは大人なので、あっち(?)はちょっと大人な感じです。   
その3…蓮根妹、琴子VS徳丸妹、和のお話『不幸の遺伝子』 最高です。
    琴子がかわいくて、カワイソウ(笑)
    これは腐女子以外のお嬢さん方にも大人気でしたよ。
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by apodeco | 2008-01-26 19:03 | 着物姿絵 | Comments(0)