カテゴリ:BL感想文( 12 )

a0095010_184843.jpg先生の作品ではじめて読んだのが、こちらで一番最初に紹介した『はつこいの死霊』。思い起こせば6年前、手に出来た静脈瘤を治療した帰りに買ったんですよ。医者に注射器で患部をぐっさり刺された上に、ぐりぐりほじられて大変痛い思いをしたので、病院の階下にあった本屋さんで草間先生のご本を、自分のご褒美のために思い切って買ってみたのでした。運命ってやつです。きっと。


王様のベッド (ビーボーイコミックス)

草間 さかえ / リブレ出版

スコア:


中学生から大人の話まで、かなり毛色の違うのお話が集まってますが、先生の本を初めて読むという方に良いのではないかと思われます。
表題作はガタイのいいエンジニア×取っつきにくい彫刻家のお話。ヘタレだけど優しくて常識人の古賀(ゲイ)は、切れたケーブルの修理のため、かなり変わった無自覚誘い受(?)みたいな、ノンケ彫刻家の遠野の家を訪れますが、大雪のため二人っきりで過ごす羽目になって…。ちょっとコメディ。
山の中の一軒家に一人で住んでるらしい遠野の人柄も、その家の中もとってもミステリアスで、古賀はドキドキぐるぐるしっぱなし。おまけにいきなり身体を「見せて、触らせて」ときたものだから、妖怪の一種かと思ってしまう(笑)。
登場人物にミステリアスな部分があるのは、先生のお話のお約束ですが、ベッドの大きさは…きっと趣味です。遠野の酔っぱらった仕草が、先生の他のキャラと比べても一、二を争う可愛らしさなので一見の価値あり。
他に収録作は二作。『さくらんぼ』はとっても可愛い、餌付け成功のお話。
これこそ毒はひとつもないけれど、淡いどきどき感にやられました…。ひとにものを食べさせるって、やっぱりエッチい行為なんだと思います。
『花』は初っ端から毒だらけ〜。私の趣味ど真ん中です。
やっかい事に自ら飛び込んで行くってのは、相手に対してそれだけ関心があるからです。気になる=全ての始まり。ちょっと痛い話ですが、後味はよいので是非どうぞ。


どこにもない国 (EDGE COMIX)

草間 さかえ / 茜新社

スコア:


カバーイラストが奇麗です! こちらも収録作品がビックリするほど毛色が違うので、草間先生の幅の広さをたっぷり味わえるお勧め本でございます。
とは言え、この表題作をご紹介するのは難しいですね。戦争に行った若者の、戦中戦後のお話ですが、この時代独特のストイックな若者が、男同士で惹かれ合う事に対して、どう向き合うかというお話です。
終戦間際の南の島。厳しい隊長の竹内が率いる海軍の一部隊が駐屯していました。その中に、竹内に対して情念を募らせる部下の早川がいて、その想い故にある行動をとるのですが、表向きの理由を知っている竹内ですら「どうしてなんだ」と悩ませてしまう程。そんなある日、突然の敵襲と終戦を迎え、二人は…。
この時代の人は、自分の気持ちをぺらぺら語ったりしないせいか、二人ともがお互いを「わかりにくい」と評しているのが可笑しい。命からがら復員船で帰国して、落ち着いて見ると、竹内は早川を「存外ヒトらしい男」だと思います。島ではやはり変態っぽく見えていたのでしょうね。早川は竹内を「ややこしい人」だと言いますが、島では一杯食わされたので、仕方ありません。
生きて祖国に帰れた事は幸せな事ですが、日常の平安を取り戻すとともに、竹内は早川をいるべき場所へ返してやらなければと焦ります。それは今生の別れを意味します。
二人にとってほんの数日ですが、二人きりで過ごした島での日々がユートビアでした。二人がどうするのかは、読んで確かめてくださいね。
『岸壁の母』って歌、分かりますかね? 息子の帰りを信じて、引揚船が到着するたび探しに行く母親の姿を歌ったものです。私歌えますよ〜。
もっと言うとですね、映画『犬神家の一族』(古い方)で、高峰秀子さんが、「すけきよ〜」って、間違えて青沼静馬を連れ帰っちゃうシーンですね。辛い時代でした。竹内の心情如何ばかりだったか、察してくださいな。今の時代、こういうお話が書けるのは、そうそういないなぁと思うのですよ。

でも、『イロメ』くらいからファンになった、という方には『0と1の間』からの方が、草間先生らしいと思われるかもしれないですね。
私はアホな子が好きなので『1と2の間』が好きです。子どもの頃の出来事って後を引きますからねぇ。『0か1の世界』に至っては、みっちゃんが振り回されて可哀想でしたが、惚れた弱みだ諦めろとしか言いようが無い。鶴田があまりに人生楽しそうなんで、こんくらい前向き(?)に生きられたらいいなと羨ましい限り。
私にも美術学校時代の友人に、みっちゃんって人がいましたが、こちらは明るい人でした。カイト(凧)を作って飛ばしに行く授業があったのですが、丸まった凧糸を使った瞬間芸とか言って、脇の下に当てて「黒木〇!」(脇毛を剃らないAV女優さん)とか、股間に当てて「ダビデ!」とかやってましたね(こちらのみっちゃんは女性)。
三ツ矢もみっちゃんくらいアホだったら、あんなに怖い顔にならずに済んだかも。友人連中で一番まともだったのが敗因か…。
『もののことわり』は古い作品ですが、今とそんなに変わらない、あったかさを感じる作品。好きなんですね、古い物が(『地下鉄の犬』にも通じてますね)。そんでもって、身体ばっかり大きくなった、おばかさんが好きなんだなぁと(笑)。
こちらも、その1で書いたフェアでは対象外ですが、草間先生初心者さんにはお勧めの一冊。鶴田がどんだけ悪女…じゃなくて性悪か、是非確かめて見てください。


最後〜。

魔法のつかいかた (1) (ウィングス・コミックス)

草間 さかえ / 新書館

スコア:


冒頭で書いた通り、BLという以前に、今まで読んだどの恋愛ものとも違う、独特な雰囲気にハマって、同人誌も手に入る限り集めました。
その中で一番気になっていたのが、『魔法使いの弟子』という作品なんですが、それを引き継いだのがこの作品です。
内容はタイトルの通り、魔法使いの話です。ファンタジーです。魔法の腕は一流だけど、いろいろと駄目駄目な魔法使いの泉太郎が、探しものの魔法でみつけた春生を弟子にする(誘拐ともいう)ところからお話は始まります。
一巻目は、ほぼ同人誌の内容に添っています。“毒”の部分は中和されてまして…まあ、その辺はもう仕方ないです。続きが読める事が単純に嬉しいから良しとします。
とにかく謎だらけなお話なんで、これから一つ一つ、謎が解明されて行くのを楽しみに、続きを待ちたいと思います。

【余 談】
a0095010_1151538.jpgMy Favorite Words 
『魔法使い』



ファンタジーものは読めないくせに、魔法、特に魔女とか、悪魔が出て来ると目の色が変わってしまいます。『魔法のつかいかた』には悪魔は出て来ないけど、人の生き死にが魔法で操られるので充分悪魔的。
私が初めて魔法使いものに惹かれたのは、山田ミネコ先生の『魔法使いの夏』という作品を読んでから。40年くらい前のデラックスマーガレットに掲載された読み切りもので、それ以来の山田ミネコファンです。
お話は、魔法好きな女性が、魔法使いを探してある村に行って、行方不明になってしまうところから始まります。女性の妹(主人公)は、姉を捜してその村へ向かい、姉がいた痕跡を見つけるのですが、その村を拠点にしている魔女によって、サバト(魔女の集会)の生け贄にされ亡くなった事を知ります。当然、彼女も生け贄に捕まっちゃう。
村人も全員ゾンビで、魔女がいないと土に帰っちゃうから、魔女のいいなり。でも、その魔女の弟(もちろん人じゃない)に救われるお定まりのお話なんですが、それでも充分面白くて、切ない話でした。
弟は長い間、何の罪も無い女性たちを生け贄にして、自分たちが生きながらえる事に耐えられなくなってましたし、主人公に淡い想いを抱き始めていたので、自分の命をかけて彼女を救います。当然、彼は砂みたいに消えていなくなるのですが、彼女を救えた事に満足して死んでいくのです。
この話、オチがあるんですよ。それ以来、悪魔が主人公の家に住みついちゃうんです。でも、それで何となく救われるのが妙におかしな話でした。
その山田ミネコ先生に、コミケで会えた時は感激しました。もちろん、ファンですって、ご挨拶しましたよ。そういう出会いがあるんですよ、コミケって!
山田先生、60歳は越えてらっしゃると思うのですが、お元気でコミケに出てらっしゃるんですよ! がんばらなくちゃ〜と思いますよ。ええ。
私もいつか、魔女やら魔法やらが出て来る話を書いてみたいと思います。
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by apodeco | 2012-10-07 00:26 | BL感想文 | Comments(0)

a0095010_184843.jpg日頃、草間先生フリークと言いながら『やぎさん郵便』を買うまで、今年が草間先生のデビュー10周年と言う事を知りませんでしたわ…。すいません。
そうかぁ、もうそんなになるのね…と感慨深い。
いやいや、そんな感慨に耽っている暇はない。今年も残すところ後三ヶ月じゃありませんか! という事で、今回は当然、草間先生特集です。
おサボりしててご紹介してない本がいっぱいだったりするのですよ…よよよ…


やぎさん郵便 (シトロンコミックス) (CITRON COMICS)

草間 さかえ / リブレ出版

スコア:



先生の最新刊は『魔法のつかいかた』なんですが、こちらはのちほどご紹介。まずは『やぎさん郵便』です。
こちらは前作『マッチ売り』の続きです。タイトルは同名の童謡『やぎさんゆうびん』から来ているようです。
白ヤギさんから来た手紙を黒ヤギさんは食べちゃって、仕方がないから御用はなあに?と手紙を出すけど、白ヤギさんも手紙を食べちゃったので、また黒ヤギさんに御用はなあに?と手紙を出すという、魔のエンドレスソング(?) 
最初の手紙にはいったい何が書かれていたのか?って疑問が、『マッチ売り』から繋がっておりますね。読んだ方ならタイトルだけでもニヤニヤしてしまうはず。未読の方は是非『マッチ売り』を買ってくださいね。私の思う、「これぞ草間さかえの漫画!」ですから超お勧め!
内容は、引き続き二組のカップルのその後の様子です。片方は出来上がりつつありますが、片方は発展途上。見所は澤。やることなすこと、空回っちゃって可笑しいのなんの。もっとヘビみたいな男かと思いましたが、なかなか可愛いですよ、彼。
ちなみにヘビって、ほの温かくて柔らかくてさらりとした感触です。見かけとは全然違いますのよ。飼ったら可愛いと思います。もちろん毒のないヤツの話です。
澤みたいな人に飼われるのはご免ですねぇ。有原は本当に『男運悪い』と思いますよ。
それにしても、澤にしろ花城にしろ、ふたりの大人げない事と言ったらもう…。まあ、そこが一番の魅力かな(笑)  
そうそう、見所その2は挿話『マッチ売り 零話』最高です!! ぜひ、二冊まとめてのご購読お勧めします〜♪

さて、ここからは一気に既刊本をご紹介しましょう。
その前に、『あなたの好きな草間作品は?』と貴腐人(きぶじん)たちに聞きました。
友人A:『イロメ』 『カオス』が最高。当然『ヌレル』も好き。甲乙つけがたい。
友人B:『夢見る星座』何と、ドラマCDと画像をミックスさせたイメージ映像まで作った(個人的に楽しむ用です)ほどとか。今度見せてくれ〜。
う〜ん、私はどれかな?と言うと、『はつこいの死霊』なんですが、これは別格として、これ以外でどれがいいかと悩んでまして…。
というのも、先生のデビュー10周年記念フェアを、コアマガジン、新書館、リブレ出版3社のコラボでやってまして、『やぎさん郵便』の帯についた応募用紙に、対象漫画の帯についた応募券を貼って送ると、『やぎさん郵便』番外編描き下しオールカラー漫画小冊子が買えるというのですがね。問題は、二冊分送らなきゃいけないところ。
「私はぜんぶもってるの!」
そういう人はどうすんじゃい。
『魔法のつかいかた』で一冊分、もう一冊は既に持ってるけど、新しい帯がついたの買うしかない訳ですよ…。それでね、もう一冊買うなら、どれがいいかと悩んだ訳です。私も『夢見る星座』がいいかな…と思ったんですが、欲しいなと思ったのは、対象外のこれでした↓

真昼の恋 (ショコラコミックス)

草間 さかえ / 心交社

スコア:


メロドラマちっくなタイトルですが、真昼とは主人公の名前です。リーマンと町工場の若社長の恋物語。めずらしく、恋仲になった二人のその後の話が続くのですよ。しかもツンデレ受、ワンこ攻ですよ(これは割とあるけど)。そして、毒がないのですよ。
私は草間先生の漫画の魅力って、毒かなぁと思ってまして、「食べると美味しいんだけど、ちょっと舌がピリピリするのよね、でも、そこが美味しいの」とかって毒に当たっちゃうフグの肝(ピリピリするかは知りません)みたいな、独特の暗くて苦い(悪の)部分が好きなんです。でも、『真昼の恋』にはそれがない(なくないけどちょっとです)。なのに、イイんですよ!
仕事を通して知り合った二人ですから、恋と同時進行で仕事の話もきっちり描かれています。一緒に仕事をすると、不思議と見えてくるものがありますよね。お互いの考え方や、育って来た環境も見えて来たりして、互いに益々信頼や愛情が深まって行きます。派手な恋愛ものじゃないですが、とてもしっくり来ます。リーマンものが好きな人には堪らんですよ。素敵な上司のオジさまも出てきますしね。いろんな意味でキモになってる素敵な上司です♪
先生は恋心を抱くと、自分の内面の奥深く、あまり気づきたくない部分に向き合わされる、そんなお話に傑出した方だと思うのですが、それだけじゃないんだな〜と、新たな先生の魅力に気づかされた作品です。是非、対象外だけど読んで頂きたいお話です。

つぎ〜。発行順です。

イロメ2 ヌレル (ディアプラス・コミックス)

草間 さかえ / 新書館

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『イロメ』の続きです。挿話ぜんぶ続き。『イロメ』を持ってる方は、これも買わなきゃいけません。買わなきゃ損です、ソンしてます! これも、恋が実ってからのお話ですね。だからか、中身も濃いですよ。
私はおばかな桃と野田センセーが大好きなので、『サイン』が良かったですね。そして『フロウ』では、白川センセーが相変わらずモヤモヤしてます。フロウとは液体や川などが流れると言った意味ですが、気持ちや行動などの流れを意味しています。台詞などにさり気なく効いていて「さすが〜」と唸ってしまいます。
悩むのは性分なので仕方ないですけど、奇麗な男の子って、長じると本当に悲惨なんですよね。身近にそういうのがいたので良く分かります。やっぱり体毛は敵でしたね〜。もじゃもじゃになりましたから、ずいぶん悩んでましたよ。血が繋がってる分、女の私の方が悩み的に上でしたが。体毛は男女ともに敵なのです。別に白川先生は体毛に悩んでる訳じゃありませんよ。念のため。
これも、二冊目として手にするのにお勧めですが、『イロメ』とセットがお約束です。

いや〜、いっぺんに行きたかったのですが、あと三冊もあるので書ききれない…。
いかにおサボりしていた事かと反省しております。
次回、その2へ続きます。
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by apodeco | 2012-10-03 22:55 | BL感想文 | Comments(0)

 ご無沙汰しておりました〜(汗) 
 今回はお勧めBL漫画のご紹介ですが、まずその前に…

a0095010_23543311.jpg←夏になると仕上げなきゃと思うイラスト。カラーインクで仕上げるつもりでペンだけ入れたもので、もう三年放置状態…。この状態で出すのはどうかと思いつつ、『必ず仕上げるぞ!』の決意も込めて。これだけじゃなくて途中で放置してるイラストがまだいっぱいありマス…。

 暑い暑い夏がようやく終わりましたね。暑くて伸びてた訳ではないのですが、うかうかと二ヶ月が過ぎてしまいました。その間、サイトの小説書きに没頭しておりました。


 近況報告をしますと、新しい職場環境に慣れたのもありますが、やっぱり脳が逃避したいらしく、お話のネタが次々浮かんできたので、短編を中心にぽつぽつと書き綴っておりました。現在は来年春のJ.Garden参加を目標に同人誌制作に入っています。
 既存のお話と書き下ろしをまとめて、2冊出す予定。もう、友人を巻き込んでの一大事です(笑)。
 思えば、大好きな素敵BLサイトさまのお話に影響されて拙い文章を書き始めてから、ここまで来るのは長い道のりでした。
 普通女子だった友人をBL系即売会に連れ回し、一人前の腐女子(声優さん萌で『黒執事』&『デュラララ』にご執心。静雄受オンリーイベントに行きたいと聞かされた時には少々責任を感じました…)に育て上げ、ようやく校正担当を確保。また、小学生の時からの友人で同人誌の大先輩絵師さまが、表紙絵を書いてくださる事になり、もう張り切っております。
 絵師さまをご紹介しますと、サークル名『maris』で活動なさってました、本間まり様です。現在は活動休止中ですが、無理言ってお願いしちゃいました。ありがとうございま〜す。
 非BLの人ですが、お願いしているお話のネコキャラが頭から離れなくなっちゃって、BL書きたくなってるそうです。悪影響あり過ぎ?と思いましたが、活動再開を検討中との事、嬉しい限りです。
 さあ、もう後に引けません。夏コミで大好きな漫画家の先生に恐れ多くも「同人誌出します」宣言しちゃったし、絵師さまを含めた友人一同にも宣言しちゃったし…。ここまで自分を追い詰めないと頑張れない…訳じゃないけど、やる気は出ます。何しろこれから書き下ろしを3本書かねばならないので。自分に鞭打って頑張りま〜す♪
(『痛い』の嫌いだけど、精神的にはMかもね)

 まあ、こうして頭の中は張り切ってますが、体の方がなかなかついていかないのですよねぇ…。
 やっと貧血は改善されましたが、暑さのせいか体重が減る一方。口内炎も食事の度に悪化して治らないため、歯医者さんでレーザー治療を受けました。体も怠く、「あれ〜? おかしいな」と思っていたら、健康診断で低蛋白血症との診断。
「ゲッ! 糖尿病予備軍?!」と焦りましたが、腸の具合が悪くなるとスポーツドリンクだけで絶食(1、2回抜く程度ですが)してたので、多分、一時的な栄養失調になったんだと思います。とりあえず、近いうちにまた病院に行ってきます。
 体だけじゃなくて、仕事も家事もありますし、家族サービスもしなくちゃだし(山登りに行きたいんですって…なので、10月2日に巾着田の曼珠沙華を見て来ました。こちらはDiaryの方でご紹介)で、時間がな〜い!!
↓ こんな感じで辺り一面の曼珠沙華! 綺麗でした〜。
a0095010_23561974.jpg

 そんな訳でイラストは放置、BL小説も、友人に借りたお勧め小説もあまり読んでない…のですが、
久々に草間先生の本が2冊も出ましたのでご紹介♪

地下鉄の犬 (ドラコミックス)

草間 さかえ / コアマガジン

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マッチ売り (CITRON COMICS)

草間 さかえ / リブレ出版

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 内容に触れる部分があるので(極力ないように…しますが)、
↓続きを読むよりどうぞ

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by apodeco | 2010-10-03 01:06 | BL感想文 | Comments(0)

 夏休みも終わりですね。狐の嫁入りの雨が、ぱらぱら、ぱらぱらと落ちてくる中、投票へ行ってきました。さあ、新しい風は吹くのでしょうか。
 まあ、どんな風が吹いても私は私で行きましょう。
 今回はBLひと言感想文〜漫画特集です。ここ半年くらいに読んだものを中心にご紹介しますので、新刊本ではありませんが選りすぐりの作品ばかりです。

 まず最初は、以前から紹介するすると、歌にうたっていた漫画です。

ニューヨーク・ニューヨーク (1) (白泉社文庫)

羅川 真里茂 / 白泉社

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 最近の本ではありません。BL歴の浅い私が知らなかっただけです。BLの括りを外しても本当に素晴らしい内容なので、是非読んでもらいたいと思います。
 素晴らしいと言っても、ニューヨークという危険な街が舞台で、しかも主人公の職業が警官ですから、毎回毎回、胸が痛くなるような事件の連続で…。私は最後の連続事件が怖くて哀しくて、暫く読めませんでした。
 私は80年代にゲイ映画をたくさん観ました。以前紹介した映画『アンゲロス』もそうですが、ゲイの恋人たちに待っているのは、どの話も悲劇的な結末が多かったです。まだエイズが正しく認識される前で受難の時期だったと思います。
 『ニューヨーク・ニューヨーク』にもそうしたゲイの現実が、これでもかっ!というくらい描かれています。普通の穏やかな生活を望むふたりに対し、人生は過酷な現実を突きつけます。その荒波の中を、ふたりは常に自分らしく(その為に傷つけ合いもするけれど)、懸命に生きて行こうとします。とても胸が打たれました。
 2巻めにふたりのその後の生活も描かれていて、とても嬉しかったです。是非ご一読を!
(この漫画、腸閉塞の退院祝いに頂いたんですよ〜。Mねえさんっ! 本当にありがとう!!)

 :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:

花盛りの庭 (YOUNG YOUコミックス)

坂井 久仁江 / 集英社

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 私が持っているのはホーム社漫画文庫の『約束の家』を含めて1・2巻にまとめられたものです。
 これは厳密にはBLと言えないのですが、上記『ニューヨーク・ニューヨーク』と合わせて、人生の悲喜劇が詰まった傑作ですので、是非、お勧めします。
 ひとつの家族の三代に亘る物語ですが、親子である前に、ひとりの人間としての煩悩と、懊悩が描かれています。人間はこんなにも罪深く、そして愛しく哀しい生き物なのかと思いました。
 もう、ドロッドロッなんですけど壷でした。父と娘の物語『約束の家』がとても良いです。胸がちょっと苦しくなりました。家族って何なんだろうな〜と考えさせられます。是非どうぞ。

  :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:

嵐のあと (花音コミックス)

日高 ショーコ / 芳文社

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a0095010_2317522.jpg 最近の一押し、日高ショーコ先生のお話です。
 この方の作品は、くそ意地悪いゲイがた〜くさん登場するんですが、その典型みたいな主人公の恋物語です。作中の女性が「歪んでるね」って台詞を言う(主人公にではなく、もう一人出てくる捻くれ者に言う)のですが、ホント、み〜んな素直じゃないし歪んでるし可愛くない。それが恋をすると、こんなに狼狽して、こんなに可愛くなっちゃうのか〜と笑えます。
 男の人って、女の私から見るとすごく謎に感じる部分が多いのですが、その謎の部分をよく描けているように思います。
 一応18禁ですが、そんなにHはないので、初心者の方にもお勧めです。
 是非どうぞ!

  :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:

俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)

水城 せとな / 小学館

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a0095010_237934.jpg 以前ご紹介した『窮鼠はチーズの夢を見る』の続編(完結編)です。二人のその後ですが、ファンとしては堪らんものがありました…。いろいろ考えさせられました。
 よく「ゲイの男は女の出現には勝てない」という台詞は出てきますけど、実際に女とガチバトルしているものは少ないですよね。今回も今ヶ瀬、女相手に頑張ってますけど…(笑)。
 この気持ちは、ゲイでなくても分かるような気がします。でも、そこまで求めるのは…どうなんでしょうね。難しいと思うけどなぁ(何だか『草の花』の答えが貰えた気がしました)。
 タイトルがすごいです。突いてますよ〜素晴らしい! とにかく読んで、痺れてほしいです。
 こちらは完全18禁(期待通りで〜す♪)なので、ご注意ください。
 

 なかなか時間が取れなくて、今回は駆け足状態で済みません。
(書き直し…するかも)
 次回は、秋の読書週間あたりで…と思っています。
 9月は夏の疲れが出ますので、皆さまもお体ご自愛くださいませね。
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by apodeco | 2009-08-30 22:52 | BL感想文 | Comments(10)

 お久しぶりで〜す。毎日暑い日が続きますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか? うかうか3ヶ月もご無沙汰してしまいました。夏コミも終わってしまい、今年の夏は既に終了状態です。
 今年のコミケは大収穫で、満足な一日でした。友人曰く、「お金を出すときに戸惑いがなくポンポン買ってた」そうですが、それくらい良い作品に出会えましたのよ♪(もちろん自制しましたよ…あとでご紹介します)

 私はこの間、貧血の治療を始めたり、老眼になったり(これが一番ショックでした〜〜。手元が見えづらく眼鏡買い換えました…)、仕事面では派遣のお仕事を切られたり……と、ついてない事続きでした。
 幸い、すぐに別の職場でのお仕事が見つかりましたが、今の職場は色々やらされて大変です。新しい環境に慣れるのに時間がかかりますし、今までがのんびりした職場でしたので、現在脳みそフル回転でてんてこ舞いです。まあ、スキル的には上がるかなぁと思うので、頑張ってみようと思っています。
 ブログの更新は間が空いてしまうかと思いますが、こちらも頑張って続けていきたいと思っていますので、気長にお付き合いくださいませ。

 さて、終わったと言いつつ、まだ夏休みは残っています。夏休みと言えばBL感想文ってことで……、木原音瀬さんの『NOW HERE』です。
 相変わらずもの凄いお話でございまして、お勧めしがいのある作品です。

NOW HERE (Holly NOVELS)

木原 音瀬 / 蒼竜社

スコア:


 福山が目覚めると隣にみすぼらしい中年の男が眠っていた。酒に酔っていて、まったく覚えていないのだが、どうやらお持ち帰りした上に、しっかり“いたして”しまったらしい。しかもよく見れば、相手は勤め先の経理部の部長、仁賀奈(にがな)正敏、五十歳
 最悪だと思いつつ、お互い冷静に話をしてみると、仁賀奈はその年まで童貞で女性はもちろん男とも付き合ったことがないという。初心で化石のような男が新鮮に感じた福山は、面白半分で仁賀奈と付き合い始めたが……。


 酔っぱらって記憶がぶっ飛んでいる間に、下手をすると自分の親くらいの年齢の方と……あり得るようなあり得ないような馴れ初めです。
 どんなに大酒飲んでも記憶が飛ばない私としては、「したかったからしたんだろーが!」と思うのですが、福山にはまるっきり覚えがない。酷い男です。世界の中心は俺様的思考の持ち主です。はじめはそう思って読んでいたのですが……
やっぱり木原先生です、えっ、ええ〜?な展開になります(笑)。

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by apodeco | 2009-08-23 23:09 | BL感想文 | Comments(0)

イロメ

 中秋の名月。みなさんはご覧になりましたか? もうすっかり秋ですね。
 めまいの病気が良くならないので、パソコン絵はお休みしていますが、せめて『ひと月に一度は更新!』を目標に、今回は久々にBL漫画の感想文です。
 草間さかえ先生の新刊です。高校生がいっぱいです。もちろん素敵な先生も登場します。
 この作品でも、文句なく“メロメロ”にされてしまいました〜。

 「やっぱり夏は高校生だね♥」と勝手にキャッチフレーズを付けさせていただきました(8月15日発売)が、もはや秋です…。
 光陰矢のごとし、恋せよ高校生〜!!(大丈夫か、あたし…)ってことで ——



イロメ (ディアプラスコミックス)
草間 さかえ / / 新書館
スコア選択: ★★★★★

My Favorite Comics.


 とある高校の校舎の中で、密かに進行する四つの恋の物語です。先生と生徒、先生と卒業生、先輩と後輩、幼馴染みの同級生。
 作品としては六つ。うち一つは書き下ろしです。どれも粒揃い。私のお薦めは…

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by apodeco | 2008-09-16 22:49 | BL感想文 | Comments(0)

 やはりイラストは、バレンタインデーには間に合わず…。ちょっと構図が気に入らないので、新しく描き直しています。2月中には更新したいと思います。
 代わりというわけではありませんが、ついにBL(耽美)小説の感想文を書きました。『唐梅のつばら』と迷いましたが、こちらにしました。
 水原かほるさんの短編集『窓』です。

窓 (ピアスノベルズ)
水原 とほる / / マガジン・マガジン
ISBN : 4914967707
スコア選択: ★★★★☆




 以前『山本タカト』さんの画集をご紹介したときに、ちらっと触れたのですが、肉体的にも精神的にも痛い話なので、そういうのがお嫌いな方には駄目だと思います。指向性が強いので、お勧めというよりご紹介するのみ。
 バレンタインデーのお詫びなのに、Sweetどころか『Bitter&しょっぱい』です…。

 表題作 『窓』は、高校二年生の夏休み、園芸部の「保」は水遣り当番に来ていた温室で不良グループに絡まれ辱めを受けていたところを、偶然通りかかった水泳部の一年生「隆明」に助けられます。ホッとしたのも束の間、助けてくれたはずの「隆明」に襲われてしまい、以来卒業するまで「隆明」の命じるまま身体を捧げ続けることになります。地方の大学へ進学し、ようやく解放されたかに見えた「保」ですが、ある日、マンションの前に「隆明」が現れて…。

続きを読む(ネタバレあり。SM等お嫌いな方はお止めください)
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by apodeco | 2008-02-15 23:58 | BL感想文 | Comments(0)

アタ

アタ (ミリオンコミックス 26 CRAFT SERIES 18)
藤 たまき / / 大洋図書
スコア選択: ★★★★★

My Favorite Comics(15禁)

J.GARDEN23で素敵な作家さんを発見してしまいました。
絵が綺麗で可愛くて、一目惚れ(節操なしなので)。早速新刊をGETしました。
(しかもサイン本! ラッキ〜)


a0095010_1151538.jpgMy Favorite Words
「寝たって寝なくたって 心の在り様はどっちにしろ本人にしか解らないんだ」
「アタ」P.22より影郎の台詞

 「アタ」は人の名前です。変わってますね。由来はお話の中で出てきます。
 「アタ」は他人ですが「影郎(かげろう)」の家で兄弟のように育ち、今も一緒に暮らしています。「アタ」は中学生の時から『ゲイ』を自認し、公言して憚りません。卒業後は進学もせず、バイトをしながらあっちの男こっちの男と糸の切れたカイトのよう。いつも恋ばかりして傷ついています。
 まっすぐで健全な心の持ち主の「影郎」は、そんな「アタ」が心配で心配で、実の母にして「私が子供だったら あんたみたいな親はお断りね〜」と言わしめる程、頑固親父のように「アタ」を監視し叱責します。
 「アタ」の気持ちが分からないと苛つく「影郎」と、自分の本当の気持ちに向き合おうとしない「アタ」。
 一番近くにいながら、一番遠い存在になってしまった二人は—。

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by apodeco | 2007-10-25 12:20 | BL感想文 | Comments(0)

窮鼠はチーズの夢を見る ジュディーコミックス
水城 せとな / / 小学館クリエイティブ
スコア選択: ★★★★★

My Favorite Comics(18禁)


a0095010_162854.jpgMy Favorite Words
そんなに簡単にいくと思わないで下さい
貴方が今いるところから俺のいるところまで来るのはとても大変なことなんですよ…
『楽園の蛇』「今ヶ瀬」の台詞

 「恭一」は、貴公子然とした風貌の優柔不断男。女に強く迫られると、断り切れずに関係を持ってしまいます。
 そんな「恭一」を慕う大学時代の後輩「今ヶ瀬」は興信所の調査員。たまたま「恭一」の妻からの浮気調査を担当し、7年振りに二人は会うことになります。
 不倫の事実を妻に伝えないことの代償に『貴方のカラダと引き換えで』取引しようと持ちかけます。
 脅迫者となった「今ヶ瀬」と「恭一」の関係は…

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by apodeco | 2007-08-02 16:56 | BL感想文 | Comments(0)

肉食獣のテーブルマナー
草間 さかえ / / コアマガジン
スコア選択: ★★★★

My Favorite Comics(18禁)


夢見る星座 (ビーボーイコミックス)
草間 さかえ / / リブレ出版
スコア選択: ★★★★★

My Favorite Comics(18禁)


【草間先生の作品、2冊同時にご紹介です】
 今年の6月に2册続けて刊行されました。ファンには嬉しい限りです。
 2冊とも短編集です。ですので、あらすじ等は割愛いたします。
 短いですから濃密なエロチシズムはないのですが、さらっとしていながら、この方独特の世界感は全編に流れていて、私は大変満足できました。
 2册のうち、どちらかと言えば、『夢見る星座』に軍配を上げますが、『肉食獣のテーブルマナー』冒頭の『キス、シロップ』に登場する「岸田」さんに、私はすっかり“やられて”しまいました。
 この方の描く「おじさん」大好きなんです。(「おじさん」と言いつつ、多分私より年下なんだゼ…と自分で凹む)
 ちょっと抜けてて、年の割に純情で、大人の抜け目なさもあるんだけれど、世間を知ってる分だけ臆病で、結局子どもに振り回されちゃう…。
 私のツボ、ど真ん中です。(『夢見る星座』の「柳沼」さんも然り)
 対する“恐るべき子供”代表は『肉食獣のテーブルマナー』の主人公「サトシ」。このお話、まさにコクトーの『恐るべき子供たち』を彷彿とさせます。
 こちらも怖いくらい素敵。
 何が怖いかは、読んでからのお楽しみ。

 『夢見る星座』はどれも粒揃いですが、中でも『夏のみちしるべ』がお気に入りです。
 私の好きな“都電”が登場します。私は都電の走る街で生まれましたので、なじみ深い乗り物です。(「紫雲、棚引けば」の舞台になっている街です)
 嬉しいことに、草間先生も“都電”がお好きだそうで、特に今の新しい車両ではなく、昔の“山吹色に赤のライン”の車両がお好きとか。
 その旧車両が走る、パラレル東京の街で起こる、静かで素敵なお話です。
 私の中で勝手に「草間先生らしいなぁ」と思う作品は『されど美しき日々』でしょうか。子どもの純粋で残酷なところがよく出ています。

 メガネ好きの人にも堪らないですね。2册通して「メガネ男子」勢揃いですよ。
 草間先生は「メガネ男子」お好きなんですね。必ず出てくるもの(笑)。
 眼鏡の男性って、描くの難しいですよ。私は苦手です。
 自分が眼鏡なので、あまり萌えませんが、普段コンタクトの人が眼鏡を掛けていたりすると、ちょっとドキッとします。

 2冊とも、お勧めです。
 是非、読んでみてくださいませ!
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by apodeco | 2007-08-02 16:17 | BL感想文 | Comments(0)