萌語り — 父のアルバム

 金木犀の香りが部屋の中まで届いています。10月の香りですね。
 でも、ちょっと香り過ぎて臭い…。近所にいっぱい植わってますから仕方ないけど、何でもほどほどが良いですね…。

 草間先生の『マッチ売り』を読んでいると萌心が大いに刺激され、久し振りに昔話などをしようかと思いまして…。ちょうど『マッチ売り』の登場人物とほぼ同年代(少し下かな)の父の話です。
 私の父は北海道の生まれです。昭和23年頃は、下宿しながら高校へ通っていました。“眼鏡”が住んでいるのと同じ学生の下宿屋ですね。あんなに広くて綺麗じゃなかったろうと思います。田宮虎彦さんの小説に『菊坂』というのがありますが、この主人公が住んでいた下宿屋の方がぴったりくるかも知れません。当時の思い出は、いつでも「お腹が空いたな」と思っていた事だそうです。
 苦学生でしたが、バスケットボール部に入り、丸刈りが多い中自分だけ髪を伸ばし(天パーを誤魔化すため)ポマードで固めるなど洒落者でした。友だちも多く、貧しくも楽しい学校生活だったようです。
 父は時々、こうした若い頃の話を聞かせてくれました。私はその話を思い出しながら父の古いアルバムを捲るのが好きで、虫干しも兼ねてよく覗いたものです。『マッチ売り』の中の町並みを懐かしく感じたのは、当時の風景をアルバムの中で見慣れていたからも知れません。
 下の写真がそのアルバムです。以前、自分の小説の資料用に撮らせてもらったものです。

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 白い文字は父が書いたもの。修学旅行で東京へ来た時の写真です。『靖国神社にて』って書いてある。列車の前の写真は上野駅ですって。他の頁にも友人の名前や、ちょっとした感想が綺麗な文字で書かれています。
 父のアルバムなのだから父が書いたんだと思いましたけど、普段はクセのあるミミズがのたくったような判読不能な文字を書くので、「これ、誰の字?」と母に聞くと、「お父さん。本当はすごく字が綺麗なのよ」と教えてくれました。
 丁寧に書くと達筆なんです(笑)。何で普段も綺麗に書かないんだろうと子ども心に不思議に思ったものですが、今は、それだけこのアルバムが大切なものだったのだと分かります。
 

 こちらは北海道で就職してからのもの。
 この後、いろいろあって田舎を捨てて上京し、会社を興しました。
“若社長”と一緒(笑)?
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 就職してからは忙しかったのでしょうか、書き込みがなくなり、ただ挟んである状態のものもありました。それでも大切な人たちの写真なのでしょう、「この人、誰?」と聞くと、「〇〇さんだな…」と懐かしそうに話して聞かせてくれました。
 全ては、60年も前のお話です。
 父は戦争には行きませんでしたけど、母共々波乱に満ちた人生を歩んで来ましたので、いつか二人の話を書けたらいいなと思っています。それが最近の私の夢ですが、内容がBLっていうのは、少々親不孝な気がします…(勿論、普通の話も書きたいと思っていますよ!)
 縁起でもない事ですが、父が亡くなったら、このアルバムを形見分けに貰いたいと思っています。でも、80才近くなった今も全て自前の歯を持つ健康な父ですから、あの世のお迎えはもう少し先の事でしょうし、うかうかしていると私の方が先におっちんでしまいそうです。
 将来的に滅び行く家系ですから、アルバムと想い出を受け継いでも残していく者はおりません。このアルバムは、私が死ぬ時に一緒にお棺に入れて貰って、あの世に持って行く事になるでしょう。そうしたら、先に逝って待っているだろう両親に、またこのアルバムを眺めながら昔話を聞かせて貰おうと思っています。
 家人に話すと笑われますけどね。
「大丈夫。憎まれっ子世にはばかる、だから」…私も父も、きっと長生きするだろうと(笑)

 やっと訪れた秋の夜長、美味しい飲み物を用意して、昔話をつまみに語らうのも、なかなか良い親孝行になりますよ。
 
 
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# by apodeco | 2010-10-09 15:13 | 昔ばなし | Comments(0)

 ご無沙汰しておりました〜(汗) 
 今回はお勧めBL漫画のご紹介ですが、まずその前に…

a0095010_23543311.jpg←夏になると仕上げなきゃと思うイラスト。カラーインクで仕上げるつもりでペンだけ入れたもので、もう三年放置状態…。この状態で出すのはどうかと思いつつ、『必ず仕上げるぞ!』の決意も込めて。これだけじゃなくて途中で放置してるイラストがまだいっぱいありマス…。

 暑い暑い夏がようやく終わりましたね。暑くて伸びてた訳ではないのですが、うかうかと二ヶ月が過ぎてしまいました。その間、サイトの小説書きに没頭しておりました。


 近況報告をしますと、新しい職場環境に慣れたのもありますが、やっぱり脳が逃避したいらしく、お話のネタが次々浮かんできたので、短編を中心にぽつぽつと書き綴っておりました。現在は来年春のJ.Garden参加を目標に同人誌制作に入っています。
 既存のお話と書き下ろしをまとめて、2冊出す予定。もう、友人を巻き込んでの一大事です(笑)。
 思えば、大好きな素敵BLサイトさまのお話に影響されて拙い文章を書き始めてから、ここまで来るのは長い道のりでした。
 普通女子だった友人をBL系即売会に連れ回し、一人前の腐女子(声優さん萌で『黒執事』&『デュラララ』にご執心。静雄受オンリーイベントに行きたいと聞かされた時には少々責任を感じました…)に育て上げ、ようやく校正担当を確保。また、小学生の時からの友人で同人誌の大先輩絵師さまが、表紙絵を書いてくださる事になり、もう張り切っております。
 絵師さまをご紹介しますと、サークル名『maris』で活動なさってました、本間まり様です。現在は活動休止中ですが、無理言ってお願いしちゃいました。ありがとうございま〜す。
 非BLの人ですが、お願いしているお話のネコキャラが頭から離れなくなっちゃって、BL書きたくなってるそうです。悪影響あり過ぎ?と思いましたが、活動再開を検討中との事、嬉しい限りです。
 さあ、もう後に引けません。夏コミで大好きな漫画家の先生に恐れ多くも「同人誌出します」宣言しちゃったし、絵師さまを含めた友人一同にも宣言しちゃったし…。ここまで自分を追い詰めないと頑張れない…訳じゃないけど、やる気は出ます。何しろこれから書き下ろしを3本書かねばならないので。自分に鞭打って頑張りま〜す♪
(『痛い』の嫌いだけど、精神的にはMかもね)

 まあ、こうして頭の中は張り切ってますが、体の方がなかなかついていかないのですよねぇ…。
 やっと貧血は改善されましたが、暑さのせいか体重が減る一方。口内炎も食事の度に悪化して治らないため、歯医者さんでレーザー治療を受けました。体も怠く、「あれ〜? おかしいな」と思っていたら、健康診断で低蛋白血症との診断。
「ゲッ! 糖尿病予備軍?!」と焦りましたが、腸の具合が悪くなるとスポーツドリンクだけで絶食(1、2回抜く程度ですが)してたので、多分、一時的な栄養失調になったんだと思います。とりあえず、近いうちにまた病院に行ってきます。
 体だけじゃなくて、仕事も家事もありますし、家族サービスもしなくちゃだし(山登りに行きたいんですって…なので、10月2日に巾着田の曼珠沙華を見て来ました。こちらはDiaryの方でご紹介)で、時間がな〜い!!
↓ こんな感じで辺り一面の曼珠沙華! 綺麗でした〜。
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 そんな訳でイラストは放置、BL小説も、友人に借りたお勧め小説もあまり読んでない…のですが、
久々に草間先生の本が2冊も出ましたのでご紹介♪

地下鉄の犬 (ドラコミックス)

草間 さかえ / コアマガジン

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マッチ売り (CITRON COMICS)

草間 さかえ / リブレ出版

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 内容に触れる部分があるので(極力ないように…しますが)、
↓続きを読むよりどうぞ

続きを読む
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# by apodeco | 2010-10-03 01:06 | BL感想文 | Comments(0)

『目指せ月いち更新』なのですが、6月最終日にやっと更新…。
今月はいろいろと出かける機会に恵まれました。
お友達のフラ(フラダンス)教室の発表会を見に行ったり、腐女子友達と漫画&本の貸し借りをしたり、『お金をかけずに楽しむ』を実践中。

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フラを見た帰り、久しぶりに行った銀座で「安くて色々選べるから」と入ったビュッフェのお食事。どこだかお分かりですか? 
お洒落〜な筈なのに、写真が下手過ぎて給食のお膳みたいですね(笑)
ヘルシーで、味も悪くなかったのですが、同じスタイルのお店なら西荻窪のお店の方が素敵だったかな。
かな〜りオバサン化しているようで、『お洒落である』という基準がよく分からない今日この頃です。


さて、お次は映画。2本観ました。
一つ目は『パーマネント野ばら』、もう一つは『告白』
『パーマネント野ばら』は西原理恵子さん原作の漫画を映画化したもの、『告白』は湊かなえさんの同名小説の映画化です。
『パーマネント野ばら』は封切り間もなく行きましたが残念ながらガラガラ…。『告白』はすご〜く並んでいました。その違いは鑑賞してみて納得。
『告白』は結構長いのに最後まで飽きさせず、一気に突き抜ける感じでした。内容も衝撃的ですし、ホントにすご〜いと思いました。
でもね、食事をして買い物をして一時間くらいしたら忘れた(笑) 
ボケて内容を忘れた訳じゃないですよ。面白かったんですよ、すごく。
でもあんまり心に響かなかったってことです。
逆に『パーマネント野ばら』は、家に帰ってから家人に「ここが良かった!」と一生懸命説明しちゃいました。今でも印象に残ったシーンを思い出すと切なく感じるくらいです。
この違いは結構考えさせられました。素人だけど、私もお話を書いているから。
『告白』は(原作未読なため、映画限定で言えば)感情移入する隙間がないくらい、こうなんだ!って作りすぎてるからかな〜と思ったのですが、もしかして、冒頭で触れたように、私がオバサン化したせい…?と焦りを感じました。
家人曰く、オバサン化は『興味をなくすこと』なんだそうです。
私が『パーマネント野ばら』に惹かれたのは、同じ女性として感じる(興味を惹かれる)ところが多かったからで、『告白』が響かなかったのは、自身があの思春期の鬱屈を経験してきている筈なのに理解できず、どうしてああなるかな〜と諦め(どうせ通じないだろうな〜と)の境地で、まあどうせ、あれは現実とは違うでしょうよと片付けてしまっているからか? 
敢えて考えたのは、大事な者を奪われたらあれぐらいしたいだろうとか、言葉で言って分からないなら、分かるように同じ目に遭え(マンムラビ法典ですね)ってのは正解だ…とか。ラストの台詞が、もうどうにでも取れるの。それはそれですごい…。
あまりこちらの考える隙を与えてくれないお話のような気がしました。
(内容が違い過ぎて同列に語るのもどうかと思いますけど)
必ずしも面白い = 心に残るではないのですね。書く(作る)からにはそうありたいと思うけれど。
気になるので是非原作も読んでみようと思います。


さあ、かたい話はここまで。お次はBL漫画のご紹介。

野ばら (MARBLE COMICS)

雲田 はるこ / ソフトライン 東京漫画社

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あはは〜これも『野ばら』だ。ジャケ買いしたものです。
絵が、むか〜しの萩尾望都さんか、水野英子さんを彷彿とさせます。
見ていて、絵を描くことがすごく好きな方なんだろうな、と思いました。受の男性が、なよっとした感じの人が多いのですが、それはそれでなかなか素敵。すごく参考になりました(笑)
町の洋食屋の若旦那と、そこへアルバイトに来ている離婚寸前の子持ちの四十路男性のお話(ちょっとドキッとしちゃった)と、二丁目で働く心も身体も女の子になりたい子の恋の行方のお話。それと、旅先で出会った不思議な青年との道行きのお話。
自分でも書いてますけど、本当にゲイの人って悩みが多いのね〜って、哀しくも愛おしくなってしまいました。
どれも良いお話ですが、一番気に入った点はやっぱり絵かな。
キスシーンが素敵なんですよ(笑)
この幸せなキスの感じを是非文章にしてみたいと思うけど、やっぱり絵には敵わないかなぁ?


最後に非BL。最近友人とハマってます(笑)

裏切りは僕の名前を知っている (1) (あすかコミックスDX)

小田切 ほたる / 角川書店

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一族を裏切り悪魔を召喚した男と、その男を倒そうとする同じ召喚士の一族との千年に亘る戦いの物語です。
一族の力の要であり、前世の記憶を無くしたままの元お姫さまの男の子と、その愛ゆえに悪魔を裏切り一族に加勢する男との運命の行方は— BL臭漂う(?)素敵王道ファンタジーです。
(説明になってるかしら?)
絵は綺麗だし、いい男満載だし、BL要素アリアリだし、話も文句なく面白いし、も〜う言う事なしのお勧め〜。
台詞が良くて、心にぐっとくる。悪魔軍団なんて、軍服よ〜〜。
制服フェチにはたまりません…(涎)
続きが待ち遠しい。現在7巻まで出ています。
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# by apodeco | 2010-06-30 18:50 | よろず感想文 | Comments(0)

 近所の公園に藤棚があって、ベランダに出ると風にのって藤の花の良い香りがします。
 四月は新しい環境について行くのがやっとの毎日で、気がついたら一回も更新できないまま、もう風薫る五月。連休も根津神社に身代わり(厄除け)の鈴を返しに行った以外ぼ〜と過ごして終わりましたが、取り敢えず人心地つけた感じで有り難い休息になりました。

a0095010_16143248.jpg 連休初日に、友人が久しぶりに訪ねてくれて、お土産にロールケーキを頂きました。
 名前は『信長』。漆黒のココア生地にレモン風味のクリームがたっぷり詰まった爽やかな甘みのケーキです。


「対になったケーキがあってね、そっちと迷ったけどこっちにしたの」とのこと。ちなみにそちらは白くて綺麗なチーズ味のロールケーキだそうで、名前は『蘭丸』。
 私が大爆笑すると「笑うと思ったんだ…」と友人は苦笑いしてました。だって、対のケーキが『農姫』とかじゃなくて『蘭丸』なんだ〜と思ったらおかしくて。え? そう思うのは腐女子だけ? そうかなぁ…。


 さて今回は、一回飛ばしてしまった『よろず感想文(非BL編)』その2

 まずは、その1の時ご紹介したかった作品で、刊行されて既に随分経ってしまったのですが…

さよならキャラバン (フラワーコミックスアルファ)

草間 さかえ / 小学館

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 草間先生の初めての非BLものの短編集です。私は草間先生フリークですから、BLであろうとなかろうと「ウハウハ」なんですが、ご本人は「これで良いのか分からない」とご謙遜なさってました。
 初めての少女(?)漫画ですし、全くBLを読まない読者の方からどう受け止められるか、やはり気になるところでしょうけれど、私にとってはとても先生らしい素敵な作品になっていると思いました。
 ちょっと懐かしくて、どこにでもありそうなのんびりした田舎の町(こういう場所とか家とか描かせたら右に出る者はいないと思う) “ 比良坂町 ” に住む人々の、とても些細でちょっと笑っちゃったり、じんわり暖かくなるような不思議なお話なんです。
 表題作は高校生の恋のはじまりのお話ですけど、全編を通した主役は、ちょっと奇妙な青年と喋る黒猫です。
 ざっくり言うと現代的怪談…だと思います。
 怪談って言うとすぐ「恨めしや〜」系の “ お化けの話 ” になっちゃいますけど、怪談とは恐らく、表現しがたい人の心の動きとか、目に見えないけれど何か感じるとか、或いは自然の脅威というものを物の怪の仕業にして表した物語なのではと思います。
 全部が全部怪しいものが出て来る話じゃありませんが、恋する気持ちも、よくない事が起こる前兆も、タイミングよく偶然が重なる事も、草間先生の手にかかると “ 怪談(不思議な話) ” になっちゃうんです。
 いつも凄いなと思うのは、拾ってくるモチーフは凄く些細な事なんですよ。それをここまで味のあるお話に出来るのは超絶技巧派作家(裏表紙にあったんですが凄い表現…)ならではでしょうか。
 でもね、それは先生が好きなものを描いてるからだろうな〜と思います。黒猫、眼鏡、蛇、金魚、サーカス、古代都市、夢、時計…。たぶんどれも大好きなんじゃないでしょうか。私も大好きです。
 是非是非、これからもBLの枠に止まらず、色んな作品を描いて頂きたいと思います。

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さてお次。『さよならキャラバン』を読んで、ピーンときたのがこちら…

百物語 (新潮文庫)

杉浦 日向子 / 新潮社

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 喋る猫が出て来る話があるんです。日向ぼっこしている猫が魚を干してるお婆さんに「ばばさん。それを、おれに食わしや。」って話しかけるの。猫って、100歳こえると化け猫になるって知ってます? 喋れるようになるそうです。そんで行灯の油を舐めるとか。
 杉浦さんの猫の絵がまた、ホントにポロッと喋りそうで。面白いですよ。
 一つの物語はとても短いもので、だいたい7ページくらいです。勿論、『百物語』ですから、100話あります。絵は上手ではありませんけど、人と物の怪が寄り添って暮らしていた頃、江戸時代の日本人の感性を見事に伝えてくれます。
 私が “ 怪談 ” について、前述した感想をもっているのは、この杉浦さんの『百物語』を読んだからなんです。人は時に物の怪のように愚かで、物の怪は人のように情深くあったり…。人はいつの時代も紙一重で生きているのかも知れませんね。妖ものに興味のある方でしたら、是非お勧めしたい一冊です。
 杉浦さんはお亡くなりになってしまいましたが、こうして残された優れた作品はいつまでも読み続けていきたいものです。

【追記】
 私はNHKの番組が好きなんですが、杉浦さんが江戸の歴史、風習についての解説コーナーを担当していた「コメディーお江戸でござる」をよく見ていました。
 杉浦さんは毎回素敵な着物姿で登場し、やさしい語り口で江戸の暮らしのあれこれを説明してくれるのが楽しみでした。お元気そうに見えたのですが、ずっと病気と共に過ごされていたようです。
 百物語の中では人の最後やあの世の事がいろいろ書かれていて、その頃の生死観を窺い知る事ができますが、昔も今も、余りに早い旅立ちは、どうしたって惜しんでしまうものですよね…。


a0095010_21123669.jpg最後に、物の怪漫画の決定版を2作品。連載中なので未読の方は是非!(夏にきちんとご紹介します!)

百鬼夜行抄 (1) (ソノラマコミック文庫)

今 市子 / 朝日ソノラマ

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物の怪漫画と言ったら、私にとってはこれですわ〜〜。
絵も話も何もかもが好きです。
王道です。人が取り殺されちゃったりしますし、物の怪がちゃんと怖いものとして描かれています。

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夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS (2842))

緑川 ゆき / 白泉社

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アニメ化もされてご存じの方も多いかと。今更ですけどすごく良いので。
夏目少年が触れ合う妖ものとの日々です。彼の苦労は絶えないですけど、切なくてとても素敵なお話が多く、続きがとても楽しみです。



※あまり新しい作品がないのですけど、『いいものは、どんなに時間が経ってもいい!』の姿勢でご紹介しています。どんなに『いい』のか伝えきれていない気がして、最近はもんもんとしちゃうんですけどね…。
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# by apodeco | 2010-05-09 18:06 | よろず感想文 | Comments(2)

a0095010_22261113.jpg お久しぶりです。2010年になって初めての書き込みです。うかうかしていたらもう三月ですものね、随分長いことお休みしてしまいました。
 近況報告しますと、一月、二月は(消極的)就活に明け暮れ、萌のない生活を送ってました。三月になってトイレの改修工事とか、家人の入院など落ち着かない状態もプラスされ、更に萌のない日々でした。
 人間、衣食足りて何とやらで、趣味の事も生活の安定がないと出来ないものなんですね〜。おまけに、
「お湯の温度は39℃〜!」「電気代節約のため0時消灯〜!」「トイレットペーパーは10cmまで!」とか家人に家庭内仕分け?され、煩いのなんの! もう、創作どころじゃありません。

 家人が腎臓結石で入院した時は『天誅!』と心の中でほくそ笑みましたが、腰の辺りを押さえて「うっ!」と身悶える(痛いみたいですよ〜)姿はちょっと気の毒でした。
 ここ20年の間に3度目ですから、いい加減自分の体調管理くらい出来るようになろうよ…と、全くの他人事だったのですが、腎臓結石になった猫の飼い主さんが「エサの管理が出来なかった私の責任ね…」って嘆いているのを小耳に挟んで、ちょっとギクギクしてしまいました。
 エサ…じゃない、食事作ってたのは私ですが、そう言えば貧血の薬が効いてなくて、お医者さんに注意されたんですよね〜。「煎茶で薬飲んだり、ほうれん草ばっかり食べたりしてないよねぇ?」って。
 食べてました…安かったんだもん(煎茶で薬も飲んでたよ…馬鹿ですね)。ほうれん草は食べ過ぎると貧血にも悪いのですが、石も溜まるらしいです…(食べ過ぎると、ですよ。念のため)。
 でも、ポパイみたいにモリモリ食べてる訳じゃないし、1ヶ月くらいで1cmの石が出来る訳ないものねぇ…と知らない振りを決め込みました。

 そんな萌の少ない2010年の始まりでしたが、そんな生活、耐えられるか〜と、行ってきましたよ萌スポットへ!!

 まず一つ目は、J.GARDEN28
 ヘソクリかき集めて買いまくりましたよ、ええ! 普段我慢ばかりしていると、あぶないぞぉと思うくらい欲しくて欲しくて仕様がない。途中から心の中で『駄目!我慢!』と唱えながら見て歩いてました(笑)
 今回は友人も一緒でしたので、思う存分萌語りをして楽しかったです。購入した同人誌や、お目当てのサークルさんについて書きたいのですけど、やっていいものなのか迷うところでして…。許可が貰えたらやってみましょうかね。

 二つ目は、スタジオライフの『トーマの心臓』です。
 友人が半年も前に予約してくれたんです〜。前から観たかったんですけど、今回ようやく観られました。
 ご存じの方が多いと思いますが簡単に説明しますと、この劇団には歌舞伎みたいに男優さんしかおりません。女性の役も男優さんが演じます(特に女性らしく演じてないんですよね・笑)。『トーマの心臓』以外にも『マージナル』や『カリフォルニア物語』、『アドルフに告ぐ』など、漫画原作のとても面白そうな演目をやっております。(注:もちろん、ブロードウェイの劇やシェイクスピアもやります。東野圭吾原作『白夜行』もあります。面白そう)

トーマの心臓 (小学館文庫)

萩尾 望都 / 小学館

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 さて、『トーマの心臓』ですが、ご存じの通り萩尾望都先生の名作です。内容に関しては言わずもがなでしょう。読んでない方はこの機会に(何の機会だか)是非どうぞ。
 舞台の設定だけ説明すると、中高生くらいの年齢の男の子が学ぶドイツの寄宿学校でのお話で、多感な少年達が愛に悩む姿を描いています。少年同士のお話ですが、私はこれをBLや少年愛の視点で読んでいません。友情と信仰、家族愛、もちろん恋愛感情もあるのですが、人が生きるには愛が必要で、その愛についての様々な形が描かれているのだと思っています。

 この繊細で複雑なお話を舞台にするんですよ。期待しつつもおっかなびっくりな感じでした。日本人の大人の男性が思春期の子をやる訳ですから、所謂 “ 赤毛もの ” です。すっぽり入り込むのは難しいだろうな…と。
 でも、そんな不安は杞憂でした。原作にとても忠実で、よくここまでまとめられたな〜と感心しました。ものすごく長かったですけど飽きませんでしたし、要所要所をしっかり押さえてあって感動的でした。
 ただ、ユーリとエーリクのイメージが私のものと違っていたのがちょっと残念。エーリクは素直で幼すぎる気がするし(エーリク=トーマとしてるなら分かるけど)、逆にユーリはもうちょっと少年らしい部分が欲しかったかも…。原作の『トーマの心臓』に強い思い入れがあると素直に観られないのかも(笑)
 まあ、それはそれとして、二人とも素晴らしい熱演を見せてくださったので、とても楽しめました。(キスシーンもあったよぉぉ

 誘ってくれた友人をはじめファンの方は、ご贔屓の男優さん演じるユーリやエーリクを楽しんでいるようでしたので、その男優さんの個性に合わせた解釈をしているのかもしれません。
 そういう意味ではバッカスなんか、相当違うぞと思うのですが、これはこれでとても良かったし、オスカーサイフリートも素晴らしかったです。彼らの演技で舞台が締まる感じがしました。
 演劇が良かったか悪かったかは、あの只の箱(舞台)から物語の世界へ引っ張りこまれるかどうかで決まります。私にとっては演技が上手いか下手かより、情熱が感じられるかどうかが一番気になります。
 役者さんだけじゃなくて、作り手のエネルギーが感じられると、いつの間にか客席まで舞台の上のような…劇場の空気が一つになっちゃう気がするんです。美内すずえ先生の『ガラスの仮面』ではありませんが、そうなるともう夢心地。本当に気持ちが良いのです。

 スタジオライフの公演は、作り手の息吹が熱く感じられましたし、とても完成された舞台ですので、機会があったら是非観劇して頂きたいと思います。
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# by apodeco | 2010-03-24 22:31 | よろず感想文 | Comments(2)

 お久しぶりで〜す。皆さまお元気でお過ごしでしょうか? 
 秋の読書週間くらいに更新を…と思っていたのですが、もう冬ですね。酉の市も終わって年末の宝くじが発売になって…すっかり気分は年末です。

 近況報告をしますと、最近ぷーさんに変身し冬隠り中。
 クマになった訳ではないので、お金はないけど時間はあるぞ!状態でして、文化の日に念願のブルーインパルス(入間航空祭・タダ)を見に行ったり、日光に紅葉狩り(オゴリ)に行ったり、山で遭難(タダ)しかけたりしていました。(もっと他にやらなきゃならない事があるのにね…)

 そんな訳で、今回はよろず感想文です。お金がなくなるその前に漫画やら本やら大人買い(馬鹿ですね…)しまして、その中から + ちょっと思い出したぞ〜なお話。


a0095010_17312355.jpg おすすめ!


flat (1) (BLADE COMICS)

青桐 ナツ / マッグガーデン

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 新刊本ではないです。既に2巻出ています。
 見本があったんで、中身をちらっと読んで即買いました。良いですよ、コレ。面白い。
 帯に『そんなに おれが わるいのか。』(チェッカーズの歌かと思った)とありますが、主人公の平助はヤンキーな訳じゃありません。見た目はぼ〜とした普通の高校生。でも周りからは、「無神経」「自分勝手」「我が儘」とさんざんな評価です。課題を提出しない、出席日数は足りない…など普段の素行が悪いからです。でも、超マイペースってだけで(どんだけマイペースなんだとは思うけど)人間は悪くない。
 そんな平助の家にかなり年の離れた従兄弟、秋くんが預けられ「めんどうみてやって!」と言われる平助ですが、当然最初は放置プレイ。ところがこの秋くんが平助とは正反対の超忍耐幼児。我が儘一切言いません。平助はみんなに説教されて仕方なく秋くんの面倒を見ているうちに感じてくるものがあって——。

 本当に良い話だと思いました。
 人間はひとりで生きている訳じゃないと常々思っていますが、たとえ面倒でも、いろんな人と触れ合って、自分の頭で考えて、感じて、成長していくものなんだなって、素直に思えるお話がいっぱい詰まっています。
 しかもさらっと。平助の人柄と同じくほわ〜と描かれています。これが今時の漫画の特徴でしょうかね。
 周りの登場人物も素敵なんです。友人の鈴木や佐藤をはじめ、平助にそっくりなお母さん、その妹である秋くんのお母さんとお父さんも良く描けています。台詞は少ないけれど、「それ、わかる!」ってシーンがいっぱいあって笑えます。
 特にこの秋くんが、表情は乏しいんですが、からだ全体からものを発していて可愛いのなんの。
 お菓子づくりが趣味の平助に手作りお菓子を貰って仲良くなるのですが(餌付け)、これがもう平助に惚れてるのか?ってくらい懐いちゃって、秋くんのお父さんに「君がにくいよ」と言われるほど(笑)
 友人に、「これBLじゃないけど、将来、秋くんは平助を押し倒しちゃいそうじゃない?」って言ったら、
「頭、腐ってるね…」と言われてしまいました。私もすっかり一人前の腐女子?
 まだまだ続きそうな平助のハートフルボーイズライフ、是非お勧めします。



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 【 脱線もの語り、その1 】


「いや、この秋くんの執着は既にBLの域だわ!」と力説すると
「そんなこと言ったら、度がいった友情ものは何でもBLになっちゃうよ」と呆れられてしまいましたが、そうなんですねぇ〜、そうやっていろいろな小説をBLに再構築して見る向きがあるんだそうです。
 私は観てませんが、劇団フライングステージ(←ごめんなさい、よく存じ上げません)で夏目漱石の『こころ』を
先生とKとの同性愛の物語として上演(2008年)されたとか…。
 私は漱石先生大好きで、『こころ』は特に念入りに読みましたが、さすがにこれをBLには…読めませんでしたね。二人ともお嬢さんが好きだって言っちゃってますし……私の頭が固いのか、まだまだ腐女子として未熟者なのか? 
 海外では先生とKの関係を同性愛と解釈する向きが多いとか…。「ホモソーシャル」という意味でらしいですが。興味深いお話ですが、うちのブログでは扱いきれませんので棚上げ。
 再構築=二次創作として考えれば大いに『あると思います!』なので、再上演があれば劇団フライングステージの舞台、ぜひ見てみたいです。

 ちなみに、『こころ』は映像化されてまして、私はむか〜し夜中映画(子どもの頃から真夜中好き…)で見ました。
 検索するとまず市川崑監督(1955年)のが出てくると思いますが、私が見たのは新藤兼人監督(1973年)の『心』です。
 配役は先生(K):松橋登、K(S):辻萬長、お嬢さん(I子):杏梨、未亡人(M夫人):乙羽信子(劇中の役名は括弧内のイニシャル)。
 面白かったです。原作に忠実だったと記憶していますが、新藤監督解釈の『心』として見た方がいいかもしれません。
 先生役の松橋さんは最近はあまりお見かけしませんが、細くて甘い感じの美男子です。このK役の辻萬長さんが、無骨で無口で袴がよく似合う、私の思うKのイメージそのもの。
 この方は他にも市川崑監督の『犬神家の一族』(古いやつです)で刑事さん役で出てまして、胃薬をぶはっと吐いてる等々力警部のうしろに立ってますよ(笑)
 一番印象的なのが未亡人役の乙羽信子さんですね。すごい含みがある役で、Kを退けて(そんな素振りはないけれど、恐らく未亡人はKが嫌い)先生とお嬢さんがくっつくよう仕向けてるな〜って演技がちょっと怖い。
 先生はたぶんKが想うほどにはお嬢さんのこと好きじゃないんじゃないの…?と思うのに、唆されてKを出し抜いちゃって死なれちゃって…という感じでした。
 これに、実は先生はKを自分でも気づかぬうちに愛していて、お嬢さんとくっつかれるくらいならいっそ自分が奪ってやれ…みたいな無意識の意図が働いていたとかね〜〜。
 うわっ、ドロドロ〜♪ 確かに萌ツボくすぐられますね(笑)
 時代背景が違うので解りにくい部分はありますが、人間の本質にそう違いはないと思います。先生はどうしようもない“駄目人間”(バッサリ)ですが、作中の“私”を含め、私もこういう駄目人間に惹かれるところがあります。それは一体どうしてなのでしょうかね?
 未読の方は、是非ぜひ読んで頂きたいです。映画もお勧めです。私も市川崑監督の『こころ』、機会があれば観てみたいと思います。
 
 今回はとても長くなってしまったので、一旦区切りまして次回【よろず感想文(非BL編)その2】へ続きま〜す。
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# by apodeco | 2009-11-25 18:19 | よろず感想文 | Comments(2)

 夏休みも終わりですね。狐の嫁入りの雨が、ぱらぱら、ぱらぱらと落ちてくる中、投票へ行ってきました。さあ、新しい風は吹くのでしょうか。
 まあ、どんな風が吹いても私は私で行きましょう。
 今回はBLひと言感想文〜漫画特集です。ここ半年くらいに読んだものを中心にご紹介しますので、新刊本ではありませんが選りすぐりの作品ばかりです。

 まず最初は、以前から紹介するすると、歌にうたっていた漫画です。

ニューヨーク・ニューヨーク (1) (白泉社文庫)

羅川 真里茂 / 白泉社

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 最近の本ではありません。BL歴の浅い私が知らなかっただけです。BLの括りを外しても本当に素晴らしい内容なので、是非読んでもらいたいと思います。
 素晴らしいと言っても、ニューヨークという危険な街が舞台で、しかも主人公の職業が警官ですから、毎回毎回、胸が痛くなるような事件の連続で…。私は最後の連続事件が怖くて哀しくて、暫く読めませんでした。
 私は80年代にゲイ映画をたくさん観ました。以前紹介した映画『アンゲロス』もそうですが、ゲイの恋人たちに待っているのは、どの話も悲劇的な結末が多かったです。まだエイズが正しく認識される前で受難の時期だったと思います。
 『ニューヨーク・ニューヨーク』にもそうしたゲイの現実が、これでもかっ!というくらい描かれています。普通の穏やかな生活を望むふたりに対し、人生は過酷な現実を突きつけます。その荒波の中を、ふたりは常に自分らしく(その為に傷つけ合いもするけれど)、懸命に生きて行こうとします。とても胸が打たれました。
 2巻めにふたりのその後の生活も描かれていて、とても嬉しかったです。是非ご一読を!
(この漫画、腸閉塞の退院祝いに頂いたんですよ〜。Mねえさんっ! 本当にありがとう!!)

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花盛りの庭 (YOUNG YOUコミックス)

坂井 久仁江 / 集英社

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 私が持っているのはホーム社漫画文庫の『約束の家』を含めて1・2巻にまとめられたものです。
 これは厳密にはBLと言えないのですが、上記『ニューヨーク・ニューヨーク』と合わせて、人生の悲喜劇が詰まった傑作ですので、是非、お勧めします。
 ひとつの家族の三代に亘る物語ですが、親子である前に、ひとりの人間としての煩悩と、懊悩が描かれています。人間はこんなにも罪深く、そして愛しく哀しい生き物なのかと思いました。
 もう、ドロッドロッなんですけど壷でした。父と娘の物語『約束の家』がとても良いです。胸がちょっと苦しくなりました。家族って何なんだろうな〜と考えさせられます。是非どうぞ。

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嵐のあと (花音コミックス)

日高 ショーコ / 芳文社

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a0095010_2317522.jpg 最近の一押し、日高ショーコ先生のお話です。
 この方の作品は、くそ意地悪いゲイがた〜くさん登場するんですが、その典型みたいな主人公の恋物語です。作中の女性が「歪んでるね」って台詞を言う(主人公にではなく、もう一人出てくる捻くれ者に言う)のですが、ホント、み〜んな素直じゃないし歪んでるし可愛くない。それが恋をすると、こんなに狼狽して、こんなに可愛くなっちゃうのか〜と笑えます。
 男の人って、女の私から見るとすごく謎に感じる部分が多いのですが、その謎の部分をよく描けているように思います。
 一応18禁ですが、そんなにHはないので、初心者の方にもお勧めです。
 是非どうぞ!

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俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)

水城 せとな / 小学館

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a0095010_237934.jpg 以前ご紹介した『窮鼠はチーズの夢を見る』の続編(完結編)です。二人のその後ですが、ファンとしては堪らんものがありました…。いろいろ考えさせられました。
 よく「ゲイの男は女の出現には勝てない」という台詞は出てきますけど、実際に女とガチバトルしているものは少ないですよね。今回も今ヶ瀬、女相手に頑張ってますけど…(笑)。
 この気持ちは、ゲイでなくても分かるような気がします。でも、そこまで求めるのは…どうなんでしょうね。難しいと思うけどなぁ(何だか『草の花』の答えが貰えた気がしました)。
 タイトルがすごいです。突いてますよ〜素晴らしい! とにかく読んで、痺れてほしいです。
 こちらは完全18禁(期待通りで〜す♪)なので、ご注意ください。
 

 なかなか時間が取れなくて、今回は駆け足状態で済みません。
(書き直し…するかも)
 次回は、秋の読書週間あたりで…と思っています。
 9月は夏の疲れが出ますので、皆さまもお体ご自愛くださいませね。
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# by apodeco | 2009-08-30 22:52 | BL感想文 | Comments(10)

 お久しぶりで〜す。毎日暑い日が続きますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか? うかうか3ヶ月もご無沙汰してしまいました。夏コミも終わってしまい、今年の夏は既に終了状態です。
 今年のコミケは大収穫で、満足な一日でした。友人曰く、「お金を出すときに戸惑いがなくポンポン買ってた」そうですが、それくらい良い作品に出会えましたのよ♪(もちろん自制しましたよ…あとでご紹介します)

 私はこの間、貧血の治療を始めたり、老眼になったり(これが一番ショックでした〜〜。手元が見えづらく眼鏡買い換えました…)、仕事面では派遣のお仕事を切られたり……と、ついてない事続きでした。
 幸い、すぐに別の職場でのお仕事が見つかりましたが、今の職場は色々やらされて大変です。新しい環境に慣れるのに時間がかかりますし、今までがのんびりした職場でしたので、現在脳みそフル回転でてんてこ舞いです。まあ、スキル的には上がるかなぁと思うので、頑張ってみようと思っています。
 ブログの更新は間が空いてしまうかと思いますが、こちらも頑張って続けていきたいと思っていますので、気長にお付き合いくださいませ。

 さて、終わったと言いつつ、まだ夏休みは残っています。夏休みと言えばBL感想文ってことで……、木原音瀬さんの『NOW HERE』です。
 相変わらずもの凄いお話でございまして、お勧めしがいのある作品です。

NOW HERE (Holly NOVELS)

木原 音瀬 / 蒼竜社

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 福山が目覚めると隣にみすぼらしい中年の男が眠っていた。酒に酔っていて、まったく覚えていないのだが、どうやらお持ち帰りした上に、しっかり“いたして”しまったらしい。しかもよく見れば、相手は勤め先の経理部の部長、仁賀奈(にがな)正敏、五十歳
 最悪だと思いつつ、お互い冷静に話をしてみると、仁賀奈はその年まで童貞で女性はもちろん男とも付き合ったことがないという。初心で化石のような男が新鮮に感じた福山は、面白半分で仁賀奈と付き合い始めたが……。


 酔っぱらって記憶がぶっ飛んでいる間に、下手をすると自分の親くらいの年齢の方と……あり得るようなあり得ないような馴れ初めです。
 どんなに大酒飲んでも記憶が飛ばない私としては、「したかったからしたんだろーが!」と思うのですが、福山にはまるっきり覚えがない。酷い男です。世界の中心は俺様的思考の持ち主です。はじめはそう思って読んでいたのですが……
やっぱり木原先生です、えっ、ええ〜?な展開になります(笑)。

続きを読む(ネタバレ注意)
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# by apodeco | 2009-08-23 23:09 | BL感想文 | Comments(0)