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お久しぶりの更新でございます。
前期の塾生作品展から今期の作品展まで一年経ってしまいました〜。
いや〜年々時間が経つのが早くって、もうあっという間に2016年も終わっちゃいそうです。ヤバい…

では早速、本題の第3回塾生作品展ですが、10月1日(土)〜5日(水)まで六本木にあります『六本木ストライプスペース』という広〜いギャラリーで開催されました。(会場は甲先生の個展『Art & Doll展』の時にご紹介しましたので、そちらをご参照くださいませ)
今回は参加人数が31名と多く、またも力作揃いでした。人の作品を見るのは(自分も含めて勉強中の作品とはいえ)大変勉強になります。
3期の甲秀樹賞は1期から続けて通っていらっしゃる男性の方が受賞しました。陰影のメリハリが効いた良い絵でした。
気になった作品は甲秀樹賞の方の他に2名ほどいらして、全てモノクロ(鉛筆画)の作品ですが、とにかく陰影の美しいデッサン画でした。
私は鉛筆が苦手なんですが、やはりこれを克服しないといけないな〜と感じました。
1日はオープニングパーティーもありまして、卒塾式と前述の甲秀樹賞の授与、塾生さんたちの持ち寄りお食事会へ続き、希望者への甲先生の講評もありました。
絵楽塾の懇親会はいつもとても和気あいあいとして、私も別のクラスの方と楽しくお話させて頂きました。こういうところも絵楽塾の良い点だと思います。

続いて、自作のお披露目に参ります。じゃーん(恥ずい…)

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作品名 : 佇む少年たちと猫(水彩色鉛筆)


家人にきちんと複写してもらったのですが、モニターのマッチングをしてませんので、実際の色が再現しきれてません(緑って出にくい色ですね)が、まあ大体こんな感じです。
(Vカットマットが壁にピッタリ付いてないから影が出るぞって言われたけど、適当にいいよいいよって答えたらホントに影が出てた…トホホ)
作品名も悩みましたが、ルノワールの『猫と少年』という作品を思い出し「そうよ、シンプルが一番」と、そのまんまつけました。

続いて、細部もどーん!

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実際の展示風景


3期はフリークラスを受講しましたが、フリークラスはカリキュラムがないので、自分で描きたいものを選んで描きます。その上で、疑問に思ったり上手く描けないところを教えて頂きます。
私は当然、まだまだ資料の写真を見ないと描けないのですが(マンガ絵を描く時は適当に想像して描いてましたけど)、写真と同じに描いたものは自分の作品と言えませんので、複数の資料の必要な部分だけを見本として、自分の絵を完成させたい…というのが、最終的な目標でした。
前回2期の時は習い始めたばかりで、自分の作品を描くなど考えられないレベルだったので、写真に忠実に描くというのが目標でした。でも、自分で言うのも何ですが、よく描けたと思います。自己採点は85点(自分に甘い!)。
そして、今期の作品です。2人の少年が写ったモノクロ写真をベースに、自分の好みの少年の顔を合体させて、更に猫まで描いちゃいましたよ!
全部モノクロ写真を元にしてますので、頭の中でカラー変換して紙の上に映し出したつもりです。一応、フリークラスで教わった事の集大成ではあるのですが…。
う〜ん、自己採点は60点
前回よりもマンガ絵っぽいです(友人は「ちゃんと人間には見える」と言ってましたが)。そして人物を大きく描いてしまって大変だった経験から小さく描こうと思たのですが、大きかろうが小さかろうが大きさなんて全然関係なく、とにかく大変でした。小さけりゃ小さいで、顔が細部まで描き込めないんですよ! 甲先生の絵はどんなに小さくても瞳が光ってるんですけどね〜、すごいですよね〜。

以下、自己分析です。(長いのでとばしても良いよ!)
まず、首をすげ替えてますので、首の角度と体の向き、バランスがおかしくないように下書きを2回もしたので、そこは問題ないと思います。が、本番の紙(ストックしてある箱作りに使うKMKケントボード)に描いた構図では、2人の位置を少し離してしまったために先生から「2人の関係性が崩れた」と指摘を受け、2人の関係を繋ぐもの(花でもカーテンでも何でも良い)を入れましょうと、猫を描いたわけです。
作品を作るって事は、構図や(心情的な)背景もしっかり考えた上で描かなければ、「ただ描いた」って絵になってしまうんですね…。
で、これで問題がなくなったかと思えば、このケントボードが色鉛筆との相性が悪く(青系や暗い色が載りにくい?)途中で色が載らなくなってピカピカ光ってしまったんです。
先生から「フィキサチーフ」をかけたら描き続けられるとアドバイス頂いたんですが、すっぱり諦めて先生推奨のバロンケントに描き直しました。
ここで2人の距離を元に戻しても良かったのですが、猫のいる構図が気に入ってそのまま描いたので、ハードルが上がったままなのは言うまでもありません。
こうして4回目にしてやっと本格的に描き進められたのですが、ここに来ても色に迷い、青色をベースに肌に色を添える程度にしたかったのに、どうにも不健康な体の色に我慢できず、結局想像で色をつけました。既にキャパオーバーです。

とりあえず、暗緑色に色をまとめて(微妙に違う色を21色使ってます)雰囲気をつけましたが、少年の肌の色を汚くしたくなくて色に捕われ過ぎたために、立体感や写実の部分(教室で一番重点的に習っているところ)が疎かになってしまいました。それが全体的にぼうっとした絵になってしまった原因でしょう。
もうね〜、老眼なのもんで、ものすごーく近づいて描いてますから(これもダメな原因)、40〜50cmくらいの距離で観てもらうとそこそこイイ感じなんですが、ちょっと離れると印象がうす〜い絵になっちゃうんですよ〜。トホホ。
でもね、「猫はよく描けてる」って誉められましたよ!(人体デッサン教室なので、あんまり意味ないんですけど)
また、友人たちから「会場に入ってすぐどの絵かわかった」と言われ、私の特徴(良いか悪いかは置いといて)というものがあるんだろうなと思いました。

自分の実力からするとずいぶん無理したなあと思いましたが、描いてみて初めて分かる事が沢山ありましたし、勉強の方法や課題なども見つかりましたので、難しくても挑戦する事や最後まで描き切る事の大事さを、しみじみ感じた作品でした。
4期も引き続き自分の作品作りについて勉強したいと思っています。

【最後にご案内です
甲先生の作品集『甲秀樹作品集 〜青い旋律〜が出版されます。
(11月中旬発売予定。予約は10月中旬より開始)
それにともない、11月19日(土)から甲先生の作品集出版記念展が、六本木ストライプスペースで開催されます。
大阪でも行われますし、関連イベントもございます。詳しくは絵楽塾HPをご覧くださいませ。私は朗読劇がとても楽しみです。


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by apodeco | 2016-10-11 01:01 | 男絵 | Comments(0)

絶好の行楽日和が続いているシルバーウィーク、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
敬老の日があるからシルバーなのかと思ってましたが、ゴールデンウィークに対してのシルバーなんですね〜。私は映画を見に行った以外は部屋の掃除に追われておりますが、その合間に作品の複写をしてもらったので早速お披露目したいと思いまーす。

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作品名 : shijima 〜 しじま 〜(水彩色鉛筆)

(恥ずかしいけど)どーん!と出しました〜。
こちらが【第2回 甲秀樹 絵楽塾 塾生作品展】に出品した絵です。
ついでに細部もどーん!

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作品展は一年間の講義の締めくくりとして開催されるもので、最後の三回の講義が作品制作の時間に当てられていました。
私はその時から描いていたものを出品しましたが、作品展は8月22日からで充分時間がありましたので、新たに描き直した方もいらして、皆さん力作揃いでした。(他の生徒さんの作品は許可を頂いておりませんのでご紹介出来ないのですが、すごくレベルが高かったのでご紹介出来ないのが残念)
作品作りと言っても、私は写真を見て描くのが精一杯なので、先生と相談しながら選んだ写真を、とにかく “ 正確に描く ” 事が目標でした。
写真はTwitterの〈美青年画像bot〉さんでご紹介されていたAlessandro Pierozan & Rene Maximo(モデルさんの名前しか分からないのですが)の写真集かな?から素敵な一枚を描かせて頂きました。
色の感じも構図も良かったし、特に背中の滑らかなところがとても気に入って、この写真に決めちゃったのですが、後になって一人描くのだって大変なのに二人もいるし、髪の毛描くのが苦手なのに黒髪の男性の髪の毛がチョー複雑で、『しまった…』と思いつつも先生に細かくアドバイスを頂いて、何とか描き上げる事ができました。
色鉛筆でここまで大きな作品(B3サイズ/額は大衣)を描いたのは初めてで、肌色はもちろんですが、バックの平面を塗るのも大変苦労しました。
先生に「もっと小さく描いたら良かったのに」と言われて、そこで初めて、なにも画面いっぱいに描かなくても良かった事に気づくという…。でもまあ、とても勉強になったし、楽しかったから良かったんですけどね。

こちらが実際の展示風景

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一期の1回目の作品展はポスターハリスギャラリーで行われましたが、今回は甲先生が新たにオープンしたアトリエ兼ギャラリー『GALLERY素描』で行われました。駅から近く、静かで落ち着いたアトリエで、三期の講義もこちらで既に始まっております。
オープリングの8月22日には卒塾式も行われ、修了証書も頂きました〜。
私は三期からフリークラスを受講したので、モデルさんを描く機会はないのですが、苦手な部分を勉強しながら、新たな作品を制作したいと思っております。描けましたらまたこちらでお披露目したいと思いまーす。
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by apodeco | 2015-09-23 02:04 | 男絵 | Comments(3)

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夏が終わりましたね…。冬と違って夏が終わる時は何だが寂しい気分になります。
しかーし、アンニュイな気分に浸ってうかうかしてると今年が終わってしまいそうなので、この秋からまたいろいろ頑張りたいと思っています。
ちなみに、前回でも触れましたが絵楽塾は修了し、塾生作品展(8月22日〜26日)も無事終了しました。見て来てくださった皆さま、どうもありがとうございました。
まだ作品を受け取りに行っていないので、作品が戻り次第撮影して塾生作品展の模様と、三期の授業について書きたいと思いまーす。

さて、今回は久し振りの肖像シリーズです。
デッサン教室が終わるまで “ 漫画絵は描かない ” と決めていたので、イラストを描くのはなんと7年振りになります。自分でもビックリ!
肖像シリーズとは現存の肖像写真を元にちょっと私のイメージを加えて、近代の(広い意味で)芸術家の絵を描くというもので、全部で10人の芸術家を描こうと決めています。
ビアズリーから始まり5人目になる今回の人物は、伝説のダンサー、ヴァーツラフ・フォミッチ・ニジンスキー(Vaslav Fomich Nijinsky,1889-1950)です。

ニジンスキーは20世紀バレエの先駆けとなったロシアの伝説的バレエダンサーであり、振り付け師です。大変興味深い方なので〈 その2 〉で彼の人生に触れたいと思います。
イラストの元にした写真の撮影者など、詳しい来歴は分からないのですが、おそらくディアギレフ(ロシアの芸術プロデューサー)のバレエ団『バレエ・リュス』で踊っていた1909年頃 (ニジンスキーが一番輝いていた頃)のものらしく、なるほど自信に満ちた表情で生気にあふれています。
ディアギレフだったか、ご本人が嫌いだったとかで残念ながら映像が残っていないため、僅かな写真でしか見る事が出来ませんが、こうした素のニジンスキーよりも、踊りの役に扮して撮影されたものの方が表情も豊かで、何とも言えず幸せそうな、それはそれは美しい表情を浮かべています。踊っている時が、一番幸せだったのでしょうね。
その中で、普段のニジンスキーでありながら豊かな表情をしたこの写真が気に入ってイラストにしたのですが…私のイメージ(好み)で描いていますので、他のイラスト同様似てません…トホホ。

Gペンと丸ペンで、ぐりぐり描いてみました。
これから漫画を描こうと思うなら、ペンタブで描いた方が良いのですが、今の仕事になって漫画の生原稿を見る機会が多く、プロの先生方の美しい手描き原稿への憧れと、やっぱり手で描くのが好きなので頑張りました。
余談ですが、バックの模様は大好きなビアズリーの絵を参考にしております。山本タカトさんの絵などに見られる、あの禍々しい感じの模様を生み出す感覚が皆無なので、真似っ子して勉強させて頂いております。
しかーし、7年経っても絵のタッチは変わらない(古臭い)し、せっかくデッサンを習っているのにあまり成果が見られなくて(特に髪の毛が “ 束で描く ” 教えが活かせなかった…)、自分でもガッカリな結果に。
見てるだけでも勉強にはなりますが、見るのとやるのは大違い…というか、やっぱり描かなきゃ上手くなりませんわね。でも、ペンの使い方はずっと良くなっていると思います。だいぶ慣れて来た感じです。
ただね、トーン貼りがね、難しい〜。大失敗です。全然立体感がない。貼らない方が良かったかな。
それでも、やらなきゃいつまで経っても出来ないままなので、これはこれで良しとします。

今後の目標は、もう少し今どきの絵が描きたい! それと、ペンを自在に操って強弱の効いた柔らかい生きた線が描きたいです。
漫画を描くには、まだまだ先が長いなぁ〜って感じですが、地道に次のイラストを頑張りたいと思います。
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by apodeco | 2015-09-02 00:08 | 肖像 | Comments(0)

20年目のサザエさん

 さあ、10月です。だんだん秋らしくなって来ましたね。秋から冬にかけての季節は好きです。だって食べ物が美味しいじゃありませんか!?
 甘栗焼き芋イクラ(注:自家製の醤油漬け限定)、焼いた銀杏も美味しいし、あったかい鍋も美味しいですしね。嗚呼、参鶏湯(サムゲタン)が食べたい…。

 さぁ〜て、食べ物つながりってワケじゃないのですが、サザエさんです。
 密かなマイブームなのですよ。何のって、そりゃぁ貴方、ここのブログはBL系ですもの、本家本元じゃありません(笑)。
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 BL初心者だった頃、某所の本屋さんで“サザエさん同人誌”を発見して以来、密かに楽しんでいたんです。と言っても見つけたのは私の友人で、腐女子ではありません。自分で発見しておきながら、「なんか、サザエさんが普通に見られない…」としばらくの間ぼやいておりました(笑)。
 BLのお師匠さんにお伺いしたところ、昔からあるそうですね“サザエさん同人誌”。サザエさんどころか、ドラえもんもあるとか…(バカボンとか、ど根性ガエルもあるのかしらねぇ…)。
 二次創作の世界って、あらゆるジャンルを席巻した妄想の世界なんですね〜。スバラシイ…。と思いながら密かな楽しみだったのをここに登場させたのは、あるCMを見ちゃったからなんです。
 いやぁ〜、もう久し振りに“萌え”ました。

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by apodeco | 2008-10-04 17:38 | ご紹介 | Comments(7)

雪見酒 —温泉宿にて—

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 着物姿絵、第二弾です。『社員旅行の温泉宿で同僚が露天風呂に行っている間、ひとりで雪見酒を楽しむ』の図。火鉢で熱燗中の徳利が温めすぎてあっちっち、と思わず耳たぶを押さえたところへ同僚が戻ってきて…。

男 :「あっちーっっ。おお、お帰り〜」
同僚:「お前、何してんの?」
男 :「熱燗で指、火傷した。お前も飲む?」
同僚:「ああ・・・ってか、お前の格好、すごいんですけど」
男 :「え〜? あら。いや〜、サービス、サービス。
    ちょっとだけよ〜、なんてな(←古すぎ〜)」
同僚:「・・・阿呆か(この酔っぱらい野郎〜、襲うぞ!)」


 頭、沸いちゃってます。いや〜、私も自分で描いていて、ここまではだけちゃうとは思ってませんでした(笑)。
 熱燗が—、という図にしようと思って描き始めたはいいのですが、見本があるわけじゃなし、こうかな〜と想像しながら描いていたらこんな姿に…(ギリギリだ〜)。多分に不自然な格好ですが、お目こぼしくださいませ。
 ちょっと古臭い感じにしてみました。昭和のころの温泉宿のつもり。今どき火傷の指を耳たぶで冷やす人がいるか疑問ですが、私的には“色っぽい仕草”ベスト10に入ると思っています(笑)。
 昔、火鉢で暖を取っていたころは、部屋の中でも外気に曝された耳とか指先はとても冷たくなってしまうので、よくこんな姿を見たものですが、今や死仕草(?)でしょうね。それでいうと、まともな暖房のない部屋でこんな格好をしていたら凍死しますよ。
 本当なら加藤茶の「アンタも好きね〜」の禿茶瓶オジサンみたいに、らくだのシャツと股引と黒ベロアの足袋を履いて、丹前にすっぽり包まっていないと凍えます。
 でも、色っぽくないので生足よ〜。機会があれば、そんな日常の着物姿も描きたいですねぇ。
 雪見窓のある障子が描きたかったのですが、資料がなくて断念。なので、雪見酒と洒落込もうと、障子を開けて曇った硝子を手で拭うために立ち上がったから裾がわれた…ってことにしてください。

 せっかく横向きの絵なので壁紙にしてあります。サイズは1024×768pixelです。
 自分のパソに入れてみましたが、色が薄くて向いてないかも。それに、やっぱりこの格好はヤバイ気がします。勇気のある方はどうぞご自由にお持ち帰りください。

 さて、次回は14日ごろ、バレンタインにちなんだ絵でも描こうかと思います。
 ——が。遅くなったらごめんなさい。年なもので、目がシバシバして辛いのです。ちょっとパソコンお絵描きは控えたいです。手描きはもっと時間かかりますしね…。
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by apodeco | 2008-02-02 22:43 | 着物姿絵 | Comments(0)

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 ビバ、宝塚!って感じですね(笑) 池田理代子先生チックな絵になってしまいました。好きなもので。
 一月最後にもう一枚、頑張って更新しました。
 久しぶりの肖像シリーズです。現存の肖像写真を元にちょっと私のイメージを加えて、近代の(広い意味で)芸術家の絵を描いていますが、今回のロベール・ド・モンテスキュー=フザンサック(Comte Robert de Montesquiou-Fezensac, 1855-1921)伯爵の絵は、写真ではなく肖像画を元に描きました。
 イタリアの画家、ジョヴァンニ・ボルディーニ(1842-1931)が描いた『モンテスキュー伯爵』(1897)です。“ダンディー”を体現している伯爵に一目惚れしました。
 モンテスキュー伯爵はベル・エポック時代随一の伊達男、趣味人でした。名家の出身(かのダルタニヤンの末裔)で詩人であり優れた批評家です。プルーストが『失われたときを求めて』でシャルリュス男爵のモデルにしたという伯爵は、男色で知られた方なんだそうです。事の真偽はさておき、とにかくそのお洒落さには目を見張ります。
 正方形の枠に納めるために全体まで描けませんでしたが、茶系のカシミア地のスーツに、お揃いのシルクハットを左手にさり気なく持っています。黒い(ボウ)タイと白いキッドの皮手袋。手にしているのはルイ15世ゆかりのステッキだとか…。
 左腕にトルコ石らしいカフスがちらりと見えているのですが、これを模造したものが売っているらしいですよ(日本で手に入るか分かりませんけど)。着るもので目立つのは野暮なんだそうで、こうした細部に気を使っていたんですね。
 いったい本物はどんな絵? と思われた方は、Shotor Museum『名画とファッション』深井晃子著(小学館)をご覧になってください。
 これは“名画の魅力をファッションから鑑賞する”というコンセプトの本で、描かれた服装だけでなく、その人物や時代背景などにも触れていて大変面白い美術書です。興味のある方は是非どうぞ。
(伯爵本人については『1900年のプリンス』 フィリップ・ジュリアン著( 国書刊行会)に詳しく出ているそうです。未読)

ポイント…口髭
 いつもは顔を中心とした構図で黒を基調に仕上げていますが『モンテスキュー伯爵』の場合、今までとは違って全体の雰囲気が命なので、反対に白を基調にしてみました。
a0095010_16561572.jpg 口髭をレット・バトラー風(昔はこの人の魅力が分かりませんでしたが、今なら分かりますよ。年取ったのね私…)にしましたが、没にした左の絵の方がボルディーニの絵に近いです。
 本物は下唇の下にも山羊のような髭をはやしています。私のはフェロモン垂れ流し系になってしまいましたが、もっと落ち着いた上品な大人の男性です。

 さて、貴族という人種を見たことがないので、なかなかイメージしにくのですが、ぱっと頭に浮かぶのはヴィスコンティの映画です。『ルートヴィヒ』のヘルムート・バーガーが似ているかなと思いますが、こちらは1864年ころのお話なので、年代的には『イノセント』の方が合ってますね。でもイタリアのお話だから微妙に違うかも。
 私はイギリス映画(俳優)が好きなので『眺めのいい部屋』のダニエル・デイ・ルイス(←どあ〜い好きなんです〜。そのうち「男絵」でダニエル描きますよ!)は、と思ったのですが、これは更に20年ほど後の今世紀初頭の話で、貴族と平民の差が殆どなくなりつつある時代なんで、お洒落だけど華美じゃないのね。
 あまり映画を見ない私はこの辺が限界でした。19世紀末を描いたフランス映画で有名なのがあったら、どなたか教えてくださいませ〜。
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by apodeco | 2008-01-30 17:33 | 肖像 | Comments(1)

初釜にて —初雪—

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※画像をクリックして見てください。大きくなります。

 やっと更新できました…。着物の姿絵ということで、『お茶の先生の初釜にお呼ばれした高校生のお坊ちゃん』の図。
 一月最初に行うことは、みんな“初”が付きますね、なので、京極堂さんに触発されて渋い壮年のオジサンを描きたかったのですが、初々しく若い男の子(←なにやらヤラシイひびき…)にしてみました。
 髪形が、明治に入って断髪したばかりの武家の息子(?)みたい…。家人に「顔に魅力がない」と言われました〜。ちくしょ〜! 屈託ない男の子は明る過ぎて魅力がないのか、画力がないのか…(こっちでしょうね) まあ、着物がメインだからお許しいただきましょう(言い訳)。
 男性の着物というとすぐ思い浮かぶのは大島紬ですが、どんなに高価でも大島で茶会に出る人はいませんものね。正式な場だと色無地ですが、つまらないので小紋柄にしてみました。普通こんなに大きな柄のはないと思いますが、絵に描くには大きくしないと分からないので大胆に。周防色とか、もっと奇抜な色にしたかったのですが、“笑点”みたいになりそうなので止めました。
 男性が着物を着ると、何故かなで肩に見えるんですよね。「魍魎の箱」の京極堂(堤真一)さんも、あんな立派な体躯ですが、なで肩に見えたな〜。でもすっごく格好良かったです。
 着物絵はしばらく続きます。次は若者か親爺か、今のところ未定です。

 さて、今回はイラストだけでなく、BL感想文もやっちゃいましょう。
 私の二大好物が楽しめる、桜木やや先生の『コイ茶のお作法』(1)〜(4)です。

コイ茶のお作法 (1)
桜城 やや / / 角川書店
スコア選択: ★★★★★

My Favorite comics

 あるところに、徳丸円(まどか)、和(なごみ)という仲の良い兄妹がおりました。元気が余ってすぐ物を壊す兄に業を煮やした妹は「落ち着きってものを学んでもらうわ!」と、強引に茶道部へ入れてしまいます。
 家元の息子という部長の蓮根は徳丸と同じクラスですが、話した事はありません。教室ではボーッとしているのに、茶室では別人のように厳しい蓮根に作法をたたき込まれます。仕方なく始まった関係ですが、互いの性格が分かってくると「こういうのも悪くないか」なんて思う徳丸。
 何とか形になってはきたたものの、文化祭の日に事件が起こって…。

続きを読む(ネタバレあり)
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by apodeco | 2008-01-26 19:03 | 着物姿絵 | Comments(0)

お詫びとお知らせ

a0095010_12531427.jpg 12月になりました。
 長らくお休みしておりましたが、またぽちぽち再開したいと思います。お休みの間にお寄りいただいた方には申し訳ありませんでした。
 もう一つお詫びがありまして、当ブログでのお話の掲載を止めることにし、本来のイラストブログに戻したいと思います。イラストに纏わる呟きや思い出話、BL、非BL合わせての読書感想は続けていきたいと思っています。
 よって、『紫雲、棚引けば—庚申塚高校物語—』はここで一旦終了とさせていただきます。来春、完全BLのお話サイトを立ち上げ予定ですので、そちらの方で継続していきたいと思います。(現在「秋の話」(←もうクリスマスだっていうのに…)と「朝比奈潤次の場合」をぽつぽつ書いています)
 今まで通り週に一度の更新はできませんので、ブログ、サイト共に、できたら更新ということにさせていただきます。

a0095010_147415.jpg イラストの方はペン入れ後、ステッドラーの水彩色鉛筆で着彩しています。上は克巳&潤次、下が則行&薫です。久しぶりに、しかもかなり慌てて(3時間くらいで)描いたので、身長差も正しくないし、克巳たちの方が大きいし。うわ〜恥ずかしくて身震いします(これを載せちゃうって、私って…)。
 水彩色鉛筆って随分前から持っていた割に、実際に水彩として使ったのは初めてです。すごい事になってますよね〜。小さい絵には向かないですね。全部滲んで細かい色分けが無駄に…。でも上手く使いこなす事ができれば、グラデーションを多様した綺麗なものが描けるかもしれません。
 何を食べているのか…というと、克巳は「今川焼き」、潤次は「たこ焼き」、則行が薫から一口貰おうとしているのは「たい焼き」。高校生の頃の冬の買い食い定番商品です。夏はこれに「かき氷」が加わります。「お好み焼き」も売っているのですが、私はたこ焼きの方が好きなので。焼き芋が一番好きですが、何故か売っていないんですよね。
 おばーちゃんの原宿「巣鴨地蔵通り」商店街をぷらぷら歩きながら食べ歩いていました。ちなみに、一番混んでいるのは4の日(4のつく日)の縁日で、普段はそんなでもないです。克巳はばーちゃんが好き(婆専か?)なので、縁日の日に行きたがりますが、他のみんなが嫌がるので普段の日に食べに来たって設定。
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by apodeco | 2007-12-11 14:58 | 学ラン通信 | Comments(0)

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久しぶりに、イラストとお話をセットで。でも、イラストはスケッチ状態です。
気力が衰えていまして、嫌だな〜と思いながら描いているので、仕上げられませんでした。ちょっと色を付けて誤魔化しています。
描く度に顔が違いますが、一応『佐々木則行』です。憂鬱な授業中というイメージで、心ここにあらず、な雰囲気です。
11月も不定期更新で進行させて頂きます。やるぞ〜と宣言した事もなかなか出来ない状態です。まあ、そのうちに…。気長にお付き合いください。
もうすぐ今年も終わりですね〜。早いですね〜。また一つ、年をとっちまいます。

お話は、飯島薫の呟きです。
二人の話が棚上げ状態なので、書いてみました。特に進展する訳ではありませんが…。
結構長くなってしまいましたので、いつものようにお暇なときにお読みください。
では、↓よりどうぞ。
※この物語はフィクションです。実在の人物・事件・団体等、一切関係ありません。

つづきを読む
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by apodeco | 2007-11-05 17:00 | 学ラン通信 | Comments(0)

10月はたそがれの国?

a0095010_17312110.jpg 秋になりましたね。季節の変わり目は少し鬱気味になります。
 秋から冬にかけてが一番好きな季節なんですが。どうにもやる気が出ないので、更新怠けてしまいました。
 趣味のブログということで大目に見ていただいて、今月は不定期更新とさせていただきます。

 窓を開けると金木犀の香りがします。
 父もトイレの前には樅の木ではなく金木犀を植えてくれればよかったのに。でも、家の人はこの金木犀の香りが嫌いなんです。「芳香剤の匂いだ」と言います(笑)。
 高校の時の友人もこの香りが大嫌いで、「10月は嫌いだ」とよくこぼしていました。昔は今ほど金木犀が植えられていなかったと思います。ところどころ家の垣根から微かに香りがするな、程度だったんですよ。だから金木犀の香りがしだすと友人は息を止めて歩いていましたっけ(笑)。
 今だったら死んじゃいますね。この10月を彼女はどうすごしているのでしょうか…。

 10月はハロウィーンです。万聖節だそうです。
 日本の場合は地獄の釜の蓋もあく盆か正月でしょうか?(ちと違う?) 洋の東西を問わずあの世とこの世の結びつきを求める人は多いのでしょうか。
 ハロウィーンと聞いて真っ先に浮かぶのは、レイ・ブラッドベリです。
『ハロウィーンがやってきた』は是非お読みいただけたらと思います。少年の光と陰をファンタジーとして書かれちゃうと堪りませね。こういうお話はブラッドベリの右に出る者はいないと思います。
 ブラッドベリの読書感想も書きたいと思いますが、この作家はお勧めしたいお話が多すぎて困るくらいです。
 ああ、『NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS』のジャックも可愛くて好きです。真っ黒な眼が悪戯を思いついたとき細くなるところがいいですよね(笑)。

 更新が遅れたお詫び…といいますか、去年子ども用のお絵かき帳の表紙に描いたイラストを壁紙にした物を配布いたします。子ども向けに描いたので、底抜けに明るい感じで、ちょっと「のあ〜る」ではありませんが、お気に召した方は貰ってやってくださいませ。
※サイズは1024×768 pixelです。

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by apodeco | 2007-10-13 17:53 | ご紹介 | Comments(6)